その2 「1日350㌘の野菜を食べよう」の真の意味は?~『栄養データーを正しく知ろう』

その2 「1日350㌘の野菜を食べよう」の真の意味は?~『栄養データーを正しく知ろう』

2:「1日350㌘の野菜を食べよう」の真の意味は?

厚生労働省が出している野菜を食べようという提案です。
厚労省のHPにデーターがあります。

カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミン(ビタミンcなど)は野菜摂取からしやすい。これらの栄養素をバランス良く充分にとるには、350から400㌘の野菜摂取がよいと推定されるという主旨です。

そこで、佐々木先生はおっしゃります。

カリウム、食物繊維、ビタミンcは他の食品にも入っているので、350㌘という数字は直接意味があるのか?という疑問がありますと。

ううむ、そうなんですね。350㌘という数字は疑問の余地があるんですか、ふむふむ佐々木先生と思わずうなずいてしまい沁ました。

佐々木先生は続けます。

野菜を沢山食べると健康に良いという研究はあるのか?
 ↓
食べる量、その後の健康、寿命のデーターは沢山ある。
タバコや人種などの影響を統計学的に取り除いたもの。
アメリカや西ヨーロッパ、中国、日本のデータがある。

沢山のデーターが色々な国で研究調査されているそうです。
そして、どの国のデーターでも、野菜を沢山食べた方が総死亡率が低くなる。
つまり寿命が長くなる。

こんな結論になるようですね。

ただし、大きなばらつきがあるので、350㌘という数字を出すまでの根拠はない。だから350㌘という数字に拘わる必要はない。

おおおお!!そうなんですね、佐々木先生。数字の根拠がでるようなデーターはないのですか。なんかキツネに摘ままれたような気分です。

ここからお話しは続きます。数字をださなくて、『野菜を食べましょう』というイメージは人によって違いますねと。数字があると信憑性がある感じがでますねと。

数字を出すことで、いままで野菜が少ない人が『野菜不足』に気がつくことができる。

また野菜をしっかり取っている人がもっととっても問題はないので、沢山食べてok。

350という数字は数字そのものよりも、みんなでもっと野菜を食べるという方向性が大事。350㌘というのは、感心を持って貰うために作ったイメージキャラクター。

うううむ、350という数字が出ていましたから、何か根拠があるのかといえば、イメージキャラクターぐらいの意味合いしかないと。でも、野菜不足の人が摂取が増えると言うことは日本人の健康に大きな貢献にはなるということですから、イメージキャラクターにしっかりと活躍して貰いましょう。

さて、最後に、野菜を取るに当たっての注意です。

1,調理をする時間を短くするとビタミンcの減るのが少ない。
2,ゆで汁もなるべく食べるとカリウムまでのミネラルも摂取できる。
3,皮も剥かずに食べるのもよい(食物繊維が取りやすい)

これらの提案が佐々木先生からありました。無理せずに、好みの合わせてということです。

こんな本もありますねえ。