月別アーカイブ: 2017年5月

8) 夢診断  夢は未来のリハーサル

8)夢診断

夢は未来のリハーサルと把えます。
今直面している問題と、人生の目標とをつなぐ橋。
夢の中で役割を演じて練習し、現実にそうなるように準備しているわけです。
だから、夢はしばしば現実となります。

アドラー的に考えると、夢も「目的に向かって使われる」と考えるわけです。

ここが他の夢診断のように「過去の葛藤を解決する」ために夢をみると考えるわけではないところが特徴ですね。

夢を解釈するにはその人が直面しているライフタスクと関連づけて考えます。

たとえば、「仕事でノルマを達成してほめられた」夢をみるということであれば、ノルマが達成できるんだ、自信を持って進んでいいんだと自分に言い聞かせて安心させているようですし、「仕事でノルマが達成できずに責められて辛かった」という夢ならば、ノルマが達成できないときにはこうなるんだと心の準備をしているように考えられます。

また、アドラーは夢は感情を作り出す工場であるともしています。明日の旅行を迷っていて「やめた方がいい」というような夢をみれば、その感情にしたがいやすくなります。また逆に、乗り換えが上手く行って楽しかったという夢ならば、旅行に行く気持ちをかきたてます。感情の増幅装置みたいですね。

夢はその人の人生の文脈に出てきている事柄、言葉であらわれるために、その人の人生の流れ、言葉遣いを知る必要があります。一般論ではなかなか述べられないと言うことですね。それでも、「実践カウンセリング」のなかでは夢の小辞典があげられています。面白そうなものをピックアップしていきますね。

泳ぐ:人生を渡っていく
追われる:あせり
おかし:あまやかし、良い贈り物
金縛り:①問題解決は不可能に思われる。手も足も出ない。②自由がない、束縛されている
髪の毛:自分自身のボディイメージ
墜落:特権を失う(ことへの恐怖)失敗する(ことへの恐怖)
電車に乗り遅れる:チャンスをのがす、遅刻を口実にのがれる
不安な夢:現実生活での失敗への恐怖
夢をみない:変わりたくない、人生のことを深く考えない、現在大きな問題がない

注)なお、私のweb、ブログでのアドラー心理学についての記載は、私が個人的に学び、生活の中で実践し、考えている範囲での記載です。アドラー心理学そのものを正しく学びたいというご希望の方は、アドラー心理学会(http://adler.cside.ne.jp/)のwebサイトなどをご覧頂き学びの道に入って頂ければと思います。

7)-③ ライフスタイルの型  タイプを知る

③ライフスタイルの類型

ライフスタイルは一人一人個別具体的なものだと思います。ただ、ある程度典型的な分類すなわちその人のタイプを知っておくと目の前の人を理解するときに少し役立ちますね。実践カウンセリングに挙げられている類型をたどってみましょう。

①GETTER ゲッター
「他者は自分に奉使して当然」
与えることなく自分が得ることばかり考える人。とても未熟ですねえ。「自分には能力がないので、自分からは人生の課題に取り組むことが難しい」と考え、安全感信頼感を欠いた世界像をもつ。自己中心的で依存的、強欲で攻撃的。感情的。ゲッターにやりなすい環境として過保護や物の与えすぎがあげられています。基本的にどの様なライフスタイルを選択するかはその子供自身の課題ですが、親として、「よかれ」と思ったことが、「他者は自分に奉使して当然」というライフスタイルを築くことになるのでしたら、考えちゃいますね。子供には「自分には能力がある」「人々は仲間だ」と感じて生きて欲しいです。

②BABY ベイビー
「他者からの保護が欲しい」
ゲッターとベイビーの違いは、ゲッターの方が奉使してくれて当然と強く思っている事に対して、もう少し弱くそうあってほしいと思っていると。依存性、幼児性があること。自分の弱さを強調して周りの注目を得ようとする。

③DRAIBER ドライバー
「自分は優越でなければならない」という自己理想を持っている。
良くも悪くも「優越である」ために努力はする積極性がある。勝ち負けに拘わるというのは優越であるためには当たり前ですねえ。対人関係も力関係と考え、優越であるために権力を握ろうとする。こりゃなかなか大変なライフスタイルです。競争こそ全てであれば勝つことが全てでもありそうですね。ふう。

参考文献:「実践カウンセリング」 監修、野田俊作

注)なお、私のweb、ブログでのアドラー心理学についての記載は、私が個人的に学び、生活の中で実践し、考えている範囲での記載です。アドラー心理学そのものを正しく学びたいというご希望の方は、アドラー心理学会(http://adler.cside.ne.jp/)のwebサイトなどをご覧頂き学びの道に入って頂ければと思います。

5月中旬の太犬走る庭、キングサリが綺麗ですよ。

5月も中旬になりました。
私の庭も、どんどん季節の花をさかせています。
毎年、こんな藤があるのねえと考えにふけるのはキングサリです。
黄色い藤。最初に苗を植えたときにはなかなか根づかず、
あちこち場所をかえて、結局この東側におちつきました。

これは源平小菊
どんどん増えて、小花をさかせてくれています。歌を歌っているようですよ。

日陰ではユキノシタも頑張っています。
髭ずらの仙人が顏を出しています。

こちらは白と赤のスイカズラ。冬の間も緑の葉っぱをみせてくれるので忍冬ともいいます。
つる性の植物は強いです、その強さの秘密は誰かに寄りかかって生きることじゃないかなあと
感じる事があります。自分では自立せずに、上に乗っかってガンガンと成長していくなんて
ちょっとずるいけど人生の達人でもありますねえ。

7)-② ライフスタイル診断 「記憶は書き変えられる」

②ライフスタイル診断

ライフスタイルを知るライフスタイル診断に、早期回想があげられています。これはその個人の過去の特定な思い出を語って頂くことによって、その人のライフスタイルを診断しようというものです。

条件は、特定な思い出であり、ストーリー性があること、視覚性があり感情を伴い出来れば10才ぐらいまでの出来事であることとされています。

この早期回想によって、ライフスタイルを知り、アドラー心理学の実践によって早期回想が変化することにより、ライフスタイルの変化を知るわけです。

ここで私が気がつくのは、「記憶は書き換えられる」ということです。

つまり、過去の思い出も、今の私のライフスタイルによって脚色されていているということ。私が弁証論治をするなかで過去のお話しを候うことが多いです(身体に関することが多いですけどね)。これも、今の状況によって変化するということですね。過去が変わるわけです。

症例:辛い頭痛肩こり、妊娠中で薬がのめません。(0170)

妊娠している女性の身体は、赤ちゃんをしっかりと落とさないように守るために気が上に上りがちになります。このためより頭痛や肩こりは悪化しがちになり、またその影響で胃腸の状態も悪くなり、食欲不振や便秘などの胃腸症状もあらわれやすくなります。

これらは当たり前で、赤ちゃんをしっかりと守ることが第一優先になっている時期には仕方がないとも言えますね。

あかちゃんをしっかりと守るために気が上向きのベクトルを取りやすくなっているわけですから、その集まっている気を症状を取るために気を大きくめぐらせることは出来ません。症状が辛いからといって、症状のある部位にマッサージなどを行って全体をめぐらせてしまえば、赤ちゃんを守ろうとしている身体の状況までも崩してしまうからです。

妊娠中は、辛い症状をとるということよりも、『辛い症状を出してしまうお身体そのもの』をよりよい状況にし、『辛い症状』と感じなくても、ちゃんとしっかり守り育てることのできる余力をつけることが大切なのです。ご自身の余力をつけご自身がゆっくりと無理なく気血がめぐるようにするということなのですね。

治療としては遠回りにはなりますが、妊娠中であり赤ちゃんがすこやかに成長していくといことを第一に考え、その上で今の状況が少しでも改善していくようにと願っています。

この症例の患者さんは、とても辛い頭痛、肩こりで困っていらっしゃいました。頭痛や肩こりを目標とせず、余力のない胃腸、足腰の状況を改善させ、冷えの入り込みを温め養っていくことで、背部腧穴の状態がよくなり、頭痛肩こりも驚くほどよくなりました。

ひどい寒がりで、治療を受けていても寒い寒いと
強く訴える方だったのですが、このところそういったことを訴えなくなり、最終的には全く感じなくなられました。これは冷えの入り込み(風邪の内陥)が上手に抜けていったと思われます。

この風邪の内陥が抜けることと、余力が少し付いたことで、頭痛、肩こりの改善となりました。これは妊婦さんに限らず、頭痛肩こり治療の基本であるともいえます。肩や頭部に問題があるのではなく、支える素体の問題、そして冷えの入り込みの問題が身体丈夫の症状となっているということです。

人間の身体。面白いですねえ。

妊娠中 頭痛 肩こり 冷え性 薬が飲めない(0170)