カテゴリー : 身体の痛み 一般の症例集

ヘルニアと診断された下肢痛で長く歩けない、眠れない(53歳・女性)

治療経過

初診
1)百会、右合谷(鍼ーミニ灸)右列缺(鍼ーミニ灸) 足三里ー右三陰交
2)脾兪、三焦兪、大腸兪、右環跳灸頭鍼、右下委陽ー築賓(ミニ灸)

2診
初診後調子がよく、長く歩けた 施術同じ

2診の段階でご本人も私も驚くぐらい劇的に好転。
6診後、雪かきをしても平気だった。

その後、体調の維持管理の目的で定期的に通院

あとがき

長らく続く強い下肢痛でしたが、2回の治療で、私も驚くぐらい 劇的によくなりました。かなり長く続いていましたし、どんどん悪化傾向にありましたので、 痺症という身体の弱みに乗じて経絡経筋が痛み様な虚損病の様相を呈しているのかと初診時には思っていました。 しかしながら、こうやって数回の治療で劇的に好転するということは、結局、下肢の痛み事態は、経絡経筋病の要素が強く、もともとのご自身の素体の強さによって、器そのものまでには破損が及んでいなかったのだと思われます。

6診経過後、ご実家の雪深い地方に帰省され、雪下ろしまで手伝われましたが、 ご自身で『自分がこんなことができるようになるなんて信じられない』とおっしゃっる ぐらいの回復振りでした。

ただ、やはり脾虚(胃腸の弱さ)が深く、ストレスで継続的に素体に負担もかかっていますので、下肢だけの 問題ではなく、ご自身の生命力を高める目的で治療を継続しています。