カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代前半 不妊

両卵管閉塞のため体外受精待ちの間に自然妊娠(33歳出産)

治療経過

初診から17診目(週に1度の治療)で自然妊娠。来月体外受精ー胚移植の予定だったが、それをまたずして身体作りの段階にて自然妊娠。両卵管閉塞との診断であり、鍼灸や身体の力をつけることで卵管が開通したのか、もともとの診断がグレーゾーンであったためなのかは不明だが、ご本人にとって思いがけない自然妊娠で、喜びひとしお。

ただ10週目までは、ホルモン値が悪く、いつ流産してもおかしくないという状況。鍼灸治療を週に2度にして、とにかく持ちこたえる。

その後、週に1度で鍼灸治療継続。おなかも張り気味で、少し不安定な妊娠経過なるも無事に33歳にて自然分娩にて出産。

あとがき

体外受精の準備をというお気持ちで始めた身体作りでしたが、ラッキーなことに自然妊娠と成り、無事にご出産なさいました。両卵管閉塞という診断の方は、ときにこのように自然妊娠される方がいらっしゃいます。卵管造影などのときに緊張するのでしょうかね。そして普段もこのような緊張から妊娠が成立し難くなっているのではないかとも思われます。気持ちに余裕ができ、ぴょんと勢いがついた卵管が精子をキャッチ。無事の妊娠成立となったのではないかと思われます。

この方は、非常に丁寧な方で、自宅施灸の棒灸がとても上手でした。お教えしたこちらよりもとても工夫され、こちらの方が棒灸ってこんなに効くんだ!!と驚くばかりの治療効果でした。この妊娠出産もその丁寧な努力のたまものでしょう。

治療院では、お灸の印を毎回治療の度に身体をみながらつけていきます。そのポイントを、丁寧に、丁寧に、棒灸で身体の中心を温めるような気持ちで養い育てていくということは、本当に『効く』のだなあと私も実感しました。妊娠中も少し不安定で硬くなることが多いお腹でしたが、この棒灸の威力で無事に乗り越えられました。よかったですねえ。