カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 40代 不妊 出産・産後 婦人科

生理を何度も止めた子宮内膜症後の自然妊娠(44歳出産)

概要

子宮内膜症、チョコレート膿腫が辛く、腫瘤も大きくなっており、何度もリューブリンで生理を止めて症状の軽減をはかる。妊娠希望のため生理を再開させると子宮内膜症が悪化という悪循環のなか無事に自然妊娠、44歳出産。

(この症例の弁証論治→44歳 きつい子宮内膜症、逆子
【case:0096】

ご相談内容

昔から生理痛がひどく、手足もひどく冷えを感じる方です。また18歳の時のむち打ちから首の凝りや頭痛も辛い状態が続いています。30歳過ぎから子宮内膜症がひどく、3回リューブリンを使い生理を止めたあと、生理再開2回目で自然妊娠、出産しました。産後は1年半ぐらい無月経で子宮内膜症、チョコレート膿腫がだいぶ軽減しました。36歳で再び自然妊娠、出産できました。

42歳から第三子を希望しています。しかしながらこの頃から、子宮内膜症も非常に悪化し、リューブリンで生理を止めて再開ということを6回繰り返していますが、妊娠出来ません。卵管通気はOKですが、生理の度に子宮内膜症や膀胱横に感じられる腫瘤は大きくなってしまっています。妊娠はしたいのですが、子宮内膜症のためには生理を止める必要があり、ジレンマに陥っています。

東洋医学的診立て

子宮内膜症、お辛そうですね。それでも、第一子、第二子となんとか無事にご出産に至ったとのこと、本当によかったなと思います。この第二子の出産後から、産後の弱りや子育ての疲れからか、ご自身の生命力が回復しきれずにいらっしゃいますね。このためもともとあった様々な症状が悪化しています。

身体の上部では首や肩の凝りが悪化継続。生理周期に伴う子宮骨盤内への負担によって、東洋医学で言うところの瘀血(おけつ)はひどくなり、膀胱横の腫瘤が大きくなったり、なかなか妊娠できない状態になっているのだと思います。子宮内膜症そのものは、生理と共に悪化しますが、その悪化の速度を遅くするためには、東洋医学で言うところの下焦の力(腎気)がとても大切です。この腎気をしっかりさせることは妊娠へもつながります。

様々なつらい症状がありますが、生命の土台の力である腎気をしっかりさせることで、身体そのものの力を取り戻していきましょう。妊娠に関しては、年齢要因もあり、簡単にはいかないとは思いますが、体調がよくなることで結果として妊娠につながることも出来ると思います。がんばってみましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎虚を中心とした気虚 瘀血(おけつ)
論治:補腎 疏肝理気
治療方針:腎気をたて全身の気虚を救う。肝鬱は基本的にいじらない。