カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 流産

流産せずに産みたい(35歳出産)

概要

2回の自然妊娠がありましたが、2回とも流産。流産後、生理周期が不安定で月経血が減少。様々な身体の症状も出る中、体調を建て直し、無事に自然妊娠、3500グラムの赤ちゃんを出産。

(この症例の弁証論治→流産せずに生みたい弁証論治
【case:0122】

ご相談内容

妊娠希望から5年たちます。31歳で化学流産、33歳のときは自然妊娠し7週まで継続しましたが心拍が見えずに出血してしまいました。その後、生理周期なども不安定になり月経血そのものも減ってしまいました。最近引っ越したり、仕事が忙しいことが続き体調が悪く、肩の痛みが出てきてしまい困っています。どうしたらいいでしょうか?

東洋医学的診立て

30歳の頃から、ストレスが多く肩こりなどを感じやすくなってしまわれています。その後の妊娠で流産が続きなかなか継続が出来ないというお悩みですね。

疲労やストレスの中、クーラーなどの外的な状況から、妊娠につながる身体の土台の力(腎気)とストレスによって生じた気の鬱滞が悪循環を起こし、全身状況を悪くしています。

妊娠には生命の土台の力(腎気)がとても大切です。この腎気がしっかりしているとストレスにも強くなり、体調も良くなります。様々なことが気になるとは思いますが、しっかりと身体の土台作りをしていきましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎陽虚を中心とした衛気の弱り、右肺経・心経・三焦経を中心とした経絡経筋病
論治:温補腎陽、温補経絡経筋(肺経、心経、三焦経経)
治療方針:妊娠流産については、腎気の回復を図り下焦の充実を図ることで妊娠し継続する力を養う。ストレスに対しては、ご本人の気持ちの切り替えをお願いする。経絡経筋病については、基本的に腎気を補い導く程度としていく。