カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代前半 不妊

32歳、排卵障害でもステップアップはしない(33歳出産)

概要

多膿疱性卵巣症候群がお悩みの32歳の女性。ご主人の意見もあり、ステップアップをしない不妊治療の選択。鍼灸治療にて無事に妊娠出産にいたりました。

(この症例の弁証論治→32才排卵障害でもステップアップはしない弁証論治
【case:0124】

ご相談内容

結婚して2年たちます。また妊娠を希望して1年たちますが、なかなか妊娠しません。

病院では多膿疱性卵巣症候群と診断されましたが、そのほかの異常は夫婦共にありませんでした。

クロミッドとブレドニンで排卵誘発しタイミング治療にて1年たちますが、いまだに妊娠しません。夫が不妊治療については、『そこまでしなくていいのでは』という考えで、これ以上の積極的なステップアップには反対です。

生理周期は不安定で、3ヶ月から6ヶ月に1度の生理です。自分の母も同じような生理周期で24歳と25歳に妊娠出産しています。

どの様にしたら良いのでしょうか?

東洋医学的診立て

生理周期が長く、なかなか妊娠しないというお悩みですね。

お母さまも同様な状況であったと言うことから、もともとの腎気が不足気味の体質があるのではないかと思います。お話しを聞く限りにおいては大きな問題は見当たりませんが、お身体を拝見すると、気の上逆、胃腸の力不足なども伺えます。

生命の土台の力である腎気は、胃腸の力によって養われますし、全身の気が上逆しやすいと言うことは、身体の下部にある子宮に生命力があつまりにくいということです。

しっかりと生命力を子宮にあつめ、妊娠出来るようにしていきましょう。

具体的には

1)いままで薬に頼る治療は充分受けたと思われますので、一度薬をすべてやめて、ご自身の力を充分出せる身体作りをしていきましょう。

2)年齢的にも若く、ご主人も不妊治療のステップアップがあまり積極的ではないようですから、半年から1年ぐらいは経過をみてもよいのではないかと思います。

3)半年たっても排卵が思ったようにおこらず、タイミングが合わなかった場合は排卵誘発、人工授精による治療を考えても良いでしょう。

4)半年から1年たって、妊娠に致らない場合は、いままで薬によるタイミング治療はおこなっていますので、一気にジャンプアップもよいのかもしれません。薬を全く使わない時期があって、その後一番はじめの薬を使った治療は反応がよい場合が多いです。この最初の治療を体外受精胚移植で考えても良いですし、やはり人工授精からと考えるのも自然なことでしょう。

上手く妊娠、出産とご縁が続きますように。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎虚を中心とした気虚
論治:益気補腎 
治療方針:腎気をそこあげし、脾気をバックアップ、気逆を納める
場合によっては、脾気そのものも手を入れる。