カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 不妊

よい胚盤胞を移植しても妊娠できない(38歳出産)

概要

体外受精挑戦中で、非常によいグレードの卵を何度も移植していますが、妊娠できません。凍結胚が3つあるものの妊娠する気がしないとのご相談です。

(この症例の弁証論治→妊娠する気がしない→出産弁証論治
【case:0140】

ご相談内容

34歳から体外受精をしています。6回採卵して6回移植しました。よいグレードといわれる凍結胚盤砲が3つありますが、結局今までと同じく移植しても妊娠出来ずに終わる気がして、治療を進める気持ちになれません。もう採卵も移植もする気になれません。

もともとふらっと倒れることや子宮内膜症などのトラブルもあり、体調そのものもあまりよくありません。早く妊娠したくて今まで治療を進めてきましたが、6回も『妊娠する可能性が高い』と言われる卵を移植しましたが、1度着床したことがあるだけで、妊娠することは一度もありませんでした。

まだ3つ凍結してある胚盤胞がありますが、もう何度移植しても妊娠する気がしません。採卵だってもうしたくありません。どうしたらいいのでしょうか?

東洋医学的診立て

『妊娠する可能性が高い』という卵を何度も移植しているのに、妊娠出来ない。どうしたらいいのかわからないということですね。もう妊娠への挑戦そのものも疲れてしまったのではないかと思います。

お身体を拝見すると、
・脉状そのものに力がなく全身の生命力の弱さを感じる。
・任脉といわれる女性の生殖を支える経絡にあるツボが弱っている(手をかざすとすうっと引く感じがありる)。
・身体全体の弱さ、婦人科的な弱さに比して、末端のツボの冷え、ストレスを表すツボのきつさなどが明瞭。

つまり、よいグレードの卵が採れ凍結出来ているということは、もともとの女性の生殖力は充分存るはずだと思われますが、強いストレスによって全身の気血の巡りがガチガチに滞ってしまい、巡り養われるはずの部分に力が及ばず、妊娠に至らない、精神的に参ってしまうという悪循環になっていると思われます。そしてこの悪循環によって、妊娠を成立する生命の土台の力(腎気)に負担となってしまていると思われます。

腎気をしっかりたて、全身の力を補うことで必ず妊娠が成立すると思われます。あまり考え込むことそのものが身体への負担です。一緒によく考えながら、治療を進めていきましょう。きっと出口が見えてくると思います。前に向かって進みましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎虚を中心とした気虚肝鬱
論治:益気補腎 疏肝理気
治療方針:まず第一に腎気の回復を図る。必要に応じて肝鬱に手を入れる。