カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代前半 二人目不妊 流産

生命力(腎気)不足の二人目不妊。3回の鍼灸治療で妊娠(35歳出産)

治療経過

下腹に力がでるような治療を施したところ、3診ほどで妊娠にいたる。無事に出産。おめでとうございます。

あとがき

二人目不妊の場合は、上のお子さんとの年齢差などの問題もからみ、焦ってしまいますね。

一度妊娠ー出産しているわけですから、『どうして妊娠しないの?』というシンプルな疑問もよくわかります。

大きな器質的な問題がなく、年齢要因もさほどない場合は、ご自身の生命力を落とされている場合が非常に多いです。妊娠、出産、育児というのはとても体力、精神力を使います。これが地味に疲労の蓄積に成り、妊娠に大切な土台の力(腎気)をそこない、不妊につながっている場合が多くあります。

本症例も、もともと土台の力(腎気)の不足があるものの、なんとか一人目の妊娠ー出産は切り抜けたものの、二人目の妊娠になったら流産のきっかけもあり、土台の力(腎気)不足による不妊に陥ってしまっていたと思います。こういうタイプの不妊には鍼灸はとても効果的です。

また案外盲点なのですが、男性側の問題も絡んでいる場合もあります。精子の状態は大きく変化します。疲労や食事野方より、喫煙などで、第一子の時よりも精子の状態が悪く不妊につながっているケースもあります。注意が必要ですね。