カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 40代 不妊

長い不妊治療、40歳からの身体作り・食事改善で妊娠(43歳出産)

概要

40歳でそれなりの受精卵は出来るが妊娠はしないという状況から、食事を見直し、不育症や甲状腺機能の問題などを洗い出し、2年かかって身体を見直して、無事に妊娠出産を迎えた症例です。
(この症例の弁証論治→40歳からの身体作り弁証論治
【case:0181】

ご相談内容

35歳で結婚し、タイミング、人工授精(8回)を行い、すでに体外受精も2回おこないましたが妊娠出来ません。妊娠希望をしてから4年たちます。子宮筋腫の指摘がありましたが、経過観察中です。体外受精をし、グレード3の胚盤胞ができていますが、妊娠出来ません。

なんとなく体調が悪い日々も続いています。どうしたら妊娠、出産出来るでしょうか?

東洋医学的診立て

妊娠を考えてから4年、人工授精も体外受精もおこなっているけど、なかなか妊娠にたどり着かないというお悩みですね。

確かに、西洋医学的な不妊治療はそれなりによい状況ではあり、ちゃんと受精卵ができ、胚盤胞にもなっていますね。ただ、もう一息、妊娠を成立させ、出産までもっていくには力不足なのでしょう。

お身体を拝見しますと、胃腸(脾胃)のツボに弱りがあります。広く広がる脾募、公孫の陥凹などから脾気の弱さも明瞭で、とくに背中の経穴で胃兪という胃腸のツボが一番の弱りを見せています。

また、脊柱の状態も、胸椎5番、胸椎11番などに不安定な様子もみられ、督脉腎気という子宮から続く経絡の弱りがみえます。この督脉腎気の弱りは、胃腸の力へのバックアップ不足にもつながります。

睡眠不足が続いているようなのでしっかり睡眠をとること。そして腎気を養い、胃腸の力をパワーアップし、全身の生命力をもう一段増加させていきましょう。また、冷えの入り込みもうかがわれます。これも身体の力をそぎますので対応していきます。

もう一段、体調を良くすることで、妊娠、出産を現実のものとしていきましょう。

東洋医学的弁証論治
弁証:腎気を中心とする気虚肝鬱 脾虚 風邪の内陥
論治:益気補腎 疎風散寒
治療方針:まず第一に風邪の内陥を取り去る。脾腎の状態をあげることが肝要と思われる。補腎し全体の補気をはかる。脾気については、間食や食生活の改善で腎気への負担をとりたい。肝鬱は基本的に処置せず腎気を立てることで改善をはかる。