不妊・婦人科別館:

産婦人科と連携して – ビッグママの不妊治療(2)

産婦人科治療の必要性

鍼灸だけで充分妊娠に致ることがあります。

自然妊娠をしたいという、誰でもある希望にとって一番答えが出しやすいのが、鍼灸治療であると私は思っています。

ただ、残念ながら、鍼灸だけでは妊娠という結果が出ない場合もあります。

年齢、器質的な状態などで、身体の力をあげるだけでは妊娠に至らない場合もあるのです。その場合には、婦人科での積極的な治療も必要です。

婦人科での、排卵を促す治療や、IVF-ETのような力強い治療により、妊娠を獲得できる場合も多くあります。

産婦人科と連携して

まず私は妊娠のご希望があるばあい、年齢や状態によって産婦人科の治療を平行してすすめることをアドバイスしています。状況によっては、『自然妊娠を狙いたい』ということに拘わりすぎることがかえって妊娠を遠ざけてしまう場合があるからです。

臨機応変に、柔軟に、妊娠を考える場合には大事なことだと思っています。

産婦人科の治療に鍼灸治療が邪魔をすることはありません。安心して下さいね。

また、逆に場合によっては、少し産婦人科での治療をお休みすることをお奨めする場合もあります。あまりにも心身が疲れてしまったら、まず貴方のからだを建て直すことを中心にすべき場合もあるのです。

婦人科治療と平行して行う鍼灸治療の意味

不妊治療で、ホルモン投与などをなさっていた患者さんが、鍼灸をはじめたら、自分からでるホルモンの値があがって、投与される量が減ったと言う方がいらっしゃいました。また、基礎体温などをみても、鍼灸治療をはじめたら、高温期のあがりかたがしっかりになったとか、高温期の持続が長くなったというお声も聞きます。また不順だった生理の周期が整ったなどというお声も良く聞きます。そういった意味で、婦人科治療に鍼灸を併用する効果が期待できます。

また、正直言って、不妊治療を受けている方は、不妊治療自体によって身体をかなり痛めている印象があります。それの緩和として鍼灸は大きな力を発揮します。

目標は妊娠、柔軟で最良の選択

鍼灸は、産婦人科でおこなうような、無理矢理排卵をおこすとか、体外で受精させて戻すなんていうような腕力の強い治療はできません。貴方の身体を調え、結果として妊娠に導くというのが目標です。

どうしても妊娠したい、また経済的ゆとりがないというならば、西洋医学的な治療一本にしぼってもいいと思います。

私の正直な印象ですが、治療を受ける度に妊娠、妊娠と思い、こんなにしているのに、なんで妊娠しないんだろうと考え、この治療でOKなんだろうかと不信をつのらせる・・・。これだけで、十分ストレスになっていませんか?。鍼灸を受けることで過剰な期待をよせ、落胆してしまう、そんなことの方がかえって目標である妊娠を遠ざけてしまうような印象があります。

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あなたにできること。

とにかく、歩きましょう!!。たくさん歩いて街の風景を楽しみましょうよ。しっかり歩くと身体に陽気がたまります。胃腸の調子もよくなるし、くよくよしなくなりますよ。身体にある緊張感もほぐれていきます。ご夫婦でお散歩、お散歩。

でも、くれぐれも妊娠の為に一日1万歩!!。なんて煮詰まらないで下さいね(^_^)。ご自身でのんびり身体づくりをされて、あとはコウノトリと産婦人科のお医者様、そして余裕があれば、鍼灸や漢方薬の力を借りましょうよ。

あと、楽しく、たくさんセックスしてください (●^o^●)。

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最後に・・・・・・・・・・

妊娠をご希望される方の、あせる気持、つらい気持はよくわかります。いえ、子供がいる私には実際の所の不妊患者さんのお気持ちはわからないのかもしれません。先日も不妊症の方のお話を聞いていて、もらい泣きしそうになってしまいました。いっぱい傷ついて、それでも頑張っているのが不妊症の方なんだなと、いつも思っています。 肩の力を抜いて、少しづつ前に進んで、いつか赤ちゃんを抱きましょう(^^)