不安だから(無駄を重ねないで)
妊娠を望み、ある程度作戦の見通しもたっているかたでも、『不安だから』といろいろなことに手を出してしまうことがよくあります。お気持ちはわかるのですが、それが大きなデメリットになっているケースが多くあるのです。
なにもしないと不安だから、病院にいってしまう。
ちゃんと卵が育っているのか、超音波で確認してもらわないと不安だから病院にいく。
薬を打つのはいやだけど、なにもしないのは不安だから薬を打ってもらう。
こういうことの繰り返しが、結局、身体の力をそこね『不妊状態』を悪化させている場合が多々あるのです。
私は、所詮部外者です。
だから、『無駄なことはやめなさい』と簡単にいうことができます。
当事者である御本人にとっては、とても悩んでしまう部分であるのでしょう。
不安で不安でどうしようもないということもあるのでしょう。
でもね、でもね、やっぱり、『無駄なことはやめようよ』と私は思います。
無駄なことがただムダであればいいのですが、不妊治療の無駄なことは、身体に大きなデメリットになり、それが不妊状態を悪化させている場合もあるのです。
そんなムダはやめましょうよ。
悪循環から脱けるには、勇気が必要です。
ひとつのことを手放して、初めて次のステップが舞い込んでくるものなのです。 勇気を出して、不安だからと握り締めていることにさよならしてください。
『病院をお休みしましょう』何もしない時間、それは養いの時間
赤ちゃん、赤ちゃんと、そのことだけを考え、かえって辛くなってしまうと、本来、一番大事である、ご夫婦のあいだにはぐくまれている愛情もどこかに迷い込んでしまうことがあります。
少し疲れてしまったら、病院を休んでみましょう。治療から離れてみましょう。
西洋医学的に何もしない時間は身体の養いの時間へとつながり、ご夫婦の関係の養いにもつながります。
養いの時間に何を育てるのか。ご夫婦でゆっくり話し合ってみるのもステキではと思います。