不妊・婦人科別館:

患者さんからの質問に答えて

体外受精などをするときに、鍼灸治療はどうすればいいのですか?

体外受精をお受けになり、その周期に入った場合は、ビッグママ治療室での鍼灸治療は、基本的にはその方の弁証に基づいた治療をしていきますが、周期によって採卵の時期、戻しの時期、着床の時期と明確になりますので、それを踏まえた治療に切り替えていきます。

ですので、基本的に私の治療院では積極的に治療をおこない、体外受精の結果をよりよいものにとアシストしていきます。

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いままでにも、沢山の方が、体外受精をする直前でも鍼灸をお受けになっていますし、体外受精を受けてから判定日までの間にも、かわらず鍼灸治療をお受けになっています。そうやって誕生なさった赤ちゃんも、すでに沢山(*^^)v。温灸や鍼灸の味を胎児のころから知っているのですね(^^)。

基本的に、不妊治療として鍼灸を受けている方には、その期間中、いつでも妊娠がおこってもいいことを配慮しながら治療をおこなっていますし、また、体外受精のあとなどは、お体もお疲れ気味。その手入れはとても必要なことです。

どれぐらいの治療間隔で通えばいいでしょうか?

私のところでは、HPにも紹介させていただいていますとおり、弁証論治という、その方自身を深く拝見することをまず第一とさせていただいております。その結果により、ご相談させていただいて治療方針などをきめ、治療間隔なども決まってくると思っています。

目安として、不妊治療で、生理周期を整えたい、しっかり排卵がおこり、高温期も安定的にくるようにしたいというご希望に対しては、最低限、週に1回程度のご来院は必要かと思います。

不妊治療をお休みしたいと考えているのですが・・・

あれこれ不妊治療を受けていると、どうしても、排卵しにくくなったり、ホルモン剤の投与がだんだん増えたり、身体がどんどんしんどくなって疲れてしまうことがよくあるようですね。

こんなときは、事情がゆるすのなら、鍼灸治療を始めるのと同時に、少し西洋医学的な不妊治療はお休みしてみたらと思います。

そして、鍼灸で身体を整えながら、次の挑戦への作戦を立てましょう。

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ホルモン剤などの投与を受けずに、身体を充分休めて、鍼灸でたてなおしていると、「あと2,3ヶ月して妊娠しなかったら、また体外受精に挑戦しましょうかねえ」などと話している途中に、ポンと妊娠することもあります(でも、過剰な期待はダメですよ)。こんなときは、おもわず、体外受精代が助かった~などと言ってしまいますねえ(^^;)。

のんびり休むときに、鍼灸治療はいいのではと思います。

このとき、のんびり休むというのは、だいたい半年ほどを目安にしていいのではないかと私は思います。

半年ほどして、それでもダメなときは、再度挑戦してみてくださいね。きっと以前よりもだいぶ薬の反応などもよくなっているはずですし、負担も軽いと思います。

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こうのとりは、なぜか不思議な鳥で、こんなに綺麗な基礎体温、しっかりとした排卵という方でも、ご縁がない方がいらっしゃいます。こんなときは、あまり時間を無駄にせず、西洋医学的な不妊治療に踏み切るときだと思います。

よい病院、しっかりした先生をみつけて、信頼してお願いすることにしましょうね。くれぐれも、漫然とした治療(ホルモン剤の長期投与など)で、時間と身体のむだ遣いをしないようにと思います。

不妊治療に対する鍼灸の効果:具体的に

不妊治療のために、このサイトをご覧になってくださっている方むけに、少し具体的なお話をさせていただこうと思います。

サイトにあります症例は、すべて自然妊娠の症例です。それまでに、西洋医学的な不妊治療を受けていた方がほとんどです。産婦人科の受診をお休みしている間の自然妊娠です。

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実際に、私の治療院に不妊の治療のためにいらっしゃる方は、ほとんど産婦人科にて治療を受けていらっしゃいます。体外受精まで進んでいる方も多いですね。年齢的なこともあり、鍼灸治療と西洋医学的な治療を同時になさっている方がほとんどです。

そしてそれまでの西洋医学的な治療だけでは妊娠に致らなかった方々が、鍼灸を並用することで無事に妊娠にたどり着いた方が大勢いらっしゃいます。

そのなかで、西洋医学的な治療を少しお休みする間に、自然な妊娠をされる方がいらっしゃいます。『いままであれだけのことをやったのに・・』と皆さん驚きながらも喜んでいらっしゃいます。妊娠には、西洋医学的な治療だけでOKな方もいらっしゃいますが、東洋医学が担う、底力をあげたり、身体の欝滞をとったりという治療も力を発揮するし、それだけで妊娠に結びつくこともよくあるんだということです。

妊娠って不思議だなと思わずにいられません。

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西洋医学的な治療と平行なさっている方でも、鍼灸治療をしていくと

1、基礎体温がしっかりと二層性になってきた

2、長めだった生理周期が28日型に近づいてきた
    (低温期が短くなり、高温期が長くなり安定していきます)
    
3、投薬されるホルモン量が減っても、同じ効果がでている。

体外受精などをされる際に、薬に対する反応が良くなる方が多いです。

また、低温期での卵の成長も非常に早くなりますから、産婦人科の先生が驚かれる(早い!と)なんてこともあるようです。

同じ薬の量を使っても、前回よりもたくさん卵がとれたとか、成長がよかったとか、嬉しい報告が多いです。

また、IVF-ETなどで、卵を戻した後にも積極的に着床を狙って鍼することで今までダメだったのに結果が出たというケースも数多くあります。

ただ、こういう風に書くと、妊娠のための鍼治療、婦人科疾患のための鍼治療というのをするのかな?と思う方が多いと思います(^^)。

でも、違うんですよ、私がおこなっている鍼灸治療はあくまでも、あなたの身体の調子がよくなるようにと考えて組み立てているだけです。不妊や婦人科の問題はあなたの一部でしかありません。たしかに妊娠のために生理的な周期にあわせて積極的に鍼灸をすることもあります。でもそれだけではないってことなのですよ。

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妊娠のために生きているんじゃなくて、あなた自身が気持ちよく、楽しく生活するために生きていて、その一部に妊娠があるんだと思うのです。妊娠したいだけがすべてではなく、鍼をうけることによって、あなた自身が気持ちよく生きていける身体を手に入れてほしいと私は考えているのです。

そのオマケに赤ちゃんがくっついてきたら、とってもステキで幸せなことですよね!!

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ここをクリックして出てくる症例は、私がそれぞれに弁証論治という、分析を行った方々の症例です。

専門用語が多いのですが、ご参考になればと思います。