一元流鍼灸術と東洋医学

私が一元流鍼灸術を通し東洋医学を実践している理由

okyu-belly中学校の部活で腰を痛め、さまざまな腰痛治療と出会いました。しかしながら、西洋医学も含め、どの先生も『治る治る』と仰るが治らない。これはどういうことなのだろうという素朴な疑問から私の東洋医学がスタートしました。

東洋医学の生命観を学ぶ内に、なぜ『治らないのか』という答えがみつかりました。それは、治るために『何をするか』ばかり考えているからだということです。一番必要だったのは、当たり前のことでした。『何をするか』を考える前にあるべきことが抜けていたのです。

その大切なことは、『自分の身体への理解』『いまある身体の状況への理解』です。

当たり前ですよね、今の状況がどうなっているかをしらず、ただ症状だけから何をするかを考えても、ただ『臭いものに蓋』をしているだけで、臭いものがなぜ出るのかということを考えていなかったのです。

目の前の人を『よく診る』

東洋医学では、四診というプロセスがあります。これは目の前の人を『よく診る』ということです。この『よく診る』がおざなりになり、『どうやって治すか』ということに着目しているので『治らない』のだと私は気がついたのです。

痛みがあるのならば、痛みを消せばいい肩こりがあるのならばほぐせばいい。確かにそうでしょう。でも、それだけでは解決しない状況が、患者である我々を悩ませる『困った状況』なのです。

『いまある身体の状況への理解』があれば、何をすればいいのかが明確になります。そして、なぜ治らないのか、なぜ症状がとれないのかということも理解し、前向きな対処を考えることができます。

人の身体は、自然と治る力をもっています。しかしながら、継続する症状や、悪循環に陥った状況や、その人の弱りの中で起こっているような症状は手強いです。

手強い症状にどのようにアプローチするのかは、人間理解を通してしか得られないと私は思い至りました。

いまある身体の状況への理解

しっかりとお話しをきくこと、十分に体表観察し、身体の声を聞くこと。そして、どのようなアプローチが可能であり、ご自身の生活改善はどのようなポイントが必要なのかということを理解していくことが一番大切なのだときがつきました。

どこかを押せば、とか、どこかのゆがみをとれば、とか、10回通えば、100回通えば、などなど、そういった『何をすれば』的な発想ではなく、まず『いまある身体の状況への理解』が大前提だったのです。

当たり前だけど、これを十分してくれる東洋医学の治療家に私はであったことがありません。私と師でおこなっている一元流鍼灸術はここをポイントとする東洋医学です。

私自身、腰痛、突発性難聴、めまい、さまざまな不定愁訴がありました。この不定愁訴がなぜおこっているのか、どのような解決手段があり、なぜなかなか解決ができないのかを理解してからは、私自身の身体とつきあうのが楽になりました。症状も楽になりましたし、症状がでたときも、つきあうことができています。

長い人生、それでいながら短い人生。心も含めて、自分自身を理解して、楽しく人生の航海をしていきましょう。いまよりも、必ず気持ちよく生きる道があると私は思っています。