カテゴリー : 不妊・婦人科 コラム

35歳以上、不妊治療歴2年(難治性不妊)からの鍼灸治療

35歳 卵子老化世代の不妊治療

自然にまかせればよい?

■では、35歳以上の「卵子老化」に直面している人は、自然にまかせていれば妊娠できるのでしょうか?

→妊娠しにくくなっている人にとっては、「自然に任せる」だけでは、「年齢要因」という時間の問題がさらにのしかかり、妊娠できない悪循環に陥る可能性があります。

生殖医療を受けていればよい?

■生殖医療を受ければ妊娠できるのでしょうか?

→現在の体外受精、人工授精など生殖医療は、年齢要因をさかのぼる治療ではありません。何らかの原因で排卵がおきにくくなっている、精子と卵子の出会いが出来ていない場合などに、排卵をおこしたり、出会いをサポートする治療です。卵子の老化や、自然の淘汰を乗り越える治療では現在のところありません。

しかしながら、35歳以上の方でも「不妊」の原因が精子や卵子の出会いや、受精卵が作られていないことにある場合は、高度生殖医療は大きな助けになります。年齢要因と器質的な問題が重なりますので、より挑戦回数は増えますが、妊娠しにくい人にとっては希望がつながる治療です。

そして、希望がつながる治療である高度生殖医療ですが、それだけでは妊娠が成立せず、不妊治療を始めてから、「不妊治療を受けても妊娠できないんだ」と気がつく方が多いということがとても残念な現実です。

■年齢要因、卵子の老化はまったく対応不可能なのでしょうか?35歳を越えた卵子老化の年代の方々の不妊治療は無理なのでしょうか?

→年齢を重ねると妊娠できなくなるということは、自然の流れの中にある現実ではあります。

現在の生殖医療は、排卵をおこしたり、精子と卵子の出会いをサポートするなどの技術的な応援は力強くしてくれます。しかしながら、ご本人の生命力に関してのフォローはあまりないのが現実です。

妊娠する生命力を高めましょう。ワンチャンスをいかして出産しましょう

baby-in-mama年齢要因や卵子の老化と言った問題と、現時点の本人の生命力は密接につながる問題です。卵子の老化は現実であっても、ご本人の生命力が高かったり、子宮を中心とする臍下丹田の場に生命力が集まっていれば、ワンチャンスが存在し、赤ちゃんと出会えるかもしれない。それが35歳を過ぎた卵子老化年代の方が赤ちゃんと出会う状況ではないかと思います。

このご本人の「生命力」や、子宮を中心とする臍下丹田に「生命力」が集まる状況が、個々人によって大きく違うので、43歳でもすんなり妊娠―出産する場合もあったり、何度体外受精を受けても妊娠できないという状況になるのでしょう。

35歳、卵子老化といわれる状況の方の不妊治療―その後の「不妊!大作戦」をはじめましょう!