カテゴリー : 不妊・婦人科 コラム

不妊治療や身体作りのための食事について

2)自分を知って、ちゃんと食べよう!

バランスよく食べるということも、「自分からの視点」だと、結局、自分の好み、自分の考えの中のバランスの良さになっていて、結果としてかなり「偏っている」ケースが多いですね。

食事に関しては、『自分自身を知る』ということが、本当に大切な第一歩です。食事は1日3回、場合によっては間食も含め、毎日続くものです。まずご自身がどんなパターンで何を食べているのかを知るということがとても大切なのです。

当院では、そのために、食事記録を書いていただいております。用紙がありますので、この様式に従って一週間分記入してみて下さい。
一週間記入してみると、ご自身で気がつくことがたくさんあります。

『あれ?思ったより食べてないなあ』とか、
『間食が多いと思ったけど、これほどとは』とか
『3食食べられてないなあ』とか、
『野菜が少なくて、お魚もほとんど食べていない』

食事で何を食べたらよいのかということは、いろいろな考え方がありますが、私が実践的で面白いなと思うのは、サービングサイズという考え方です。食事バランスガイドによると、活動量が普通の12-69歳の女性では
主食が5-7
副菜が5-7
主菜が3-5
乳製品が2
果物が2です。

主食は市販のお握り一個分(100g)が1つ(1サービングサイズSV)です。炭水化物40g相当です。6枚切りのパンなら1枚。これを5つぐらいが1日の量ですね。副菜は、野菜、キノコ、芋、海藻などです。主菜は卵、肉、魚、大豆。主菜は卵ならば1個分が1SVです。毎食に最低1つは取りましょう。

朝食に、ご飯軽く一杯、目玉焼き、付け合わせの野菜、納豆あるいは豆腐の味噌汁でOKですね。食品の品目、素材の種類が多いと言うことは、沢山の微量な栄養素を含めてとることができます。大ざっぱに目安をつけながら、意識していきましょう。

注:糖質についてはいま賛否両論ですね。私もどちらかというと糖質は控えめにと思っています。このSVの5-7はかなり多く、食事の中心に主食で5-7SV持ってきてしまうと小食の人ならば他のものは食べられなくなってしまうと思います。ですので、主食以外でSVを満たし、主食で調整という感じにすると自然に主食の量が減ると思います。ご参考まで。