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『体外受精を決断できません』どのように考えたらいいでしょうか?

『体外受精』ほんの少し前までは35歳で不妊治療終了といわれていた時代がありました。体外受精によって救われる方が大勢いらっしゃいます。

ただ生殖の問題ですからなるべく選択せずに自然にというお気持ちもよくわかります。私は『体外受精』の力強さをよく理解し、頼もしいパートナーとして利用していくべきだと思っています。

そして体外受精だけでは答えが出ないことも多くあるのだという現実、そして、体外受精しかないと言われながらも、自然のご縁がある場合もあるということを感じています。具体的な症例をまじえ、お話ししていきますね。

『体外受精を病院で勧められました。夫婦で話し合ってもなかなか結論が出ません。どうしたらいいのでしょうか?』こんな質問をよくいただきます。

私の治療院では、8割以上の方があれこれと不妊治療を経験され、「もう体外受精しか選択肢はないのです」といった状況で来院されます。それは、このあとの治療が体外受精しか選択がないという意味であったり、いまも体外受精をしていて、今後も体外受精しか選択がないのですという言葉でもあったりします。

体外受精しか治療方法がないと言われても、決断できない(だから鍼灸院に来ちゃうんですね!)。そんなときにどうすればいいのか、一緒に考えてみましょう。

体外受精、その一つの医療介入でスムーズに妊娠出産をなさる方を沢山みている私としては、妊娠に対するチャンスを失って欲しくはありません。そのうえで妊娠出産はなるべくナチュラルにという当たり前の観点も失いたくありません。冷静に、大胆に。一緒に考えていきましょう。

4つのポイントから考えていきます。
1)タイミング、人工授精、IVF-ET(体外受精ー胚移植)の違い
2)IVF-ET(体外受精ー胚移植)へステップアップするとき
3)症例からー体外受精しかないのかな?というところから自然妊娠に
4)症例からー体外受精の周期に入り、キャンセル、人工授精への切り替えで妊娠

1)タイミング、人工授精、IVF-ET(体外受精ー胚移植)の違い

タイミング法、人工授精、腹腔鏡などはお腹の中で起こる出来事を応援する治療法です。妊娠したいというご希望がある場合、大きく分けると二つの方法になります。

A)キャッチ、受精をご自身の生命力に期待する方法:タイミング法、人工授精、腹腔鏡などの手術、鍼灸、漢方など

B)キャッチ、受精を直接的に助ける方法:IVF-ET(体外受精ー胚移植)、ICSI(顕微授精)

妊娠を願うときに、より自然にと思うことは当然なことです。しかしながら、最終的なキャッチアップ、受精をAの方法ではご自身の生命力にゆだねていますので、この部分に決定的な問題があれば、どうしてもBの方法で受精卵を身体の外でつくり、妊娠の成立を力強く後押しする必要があるのですね。

Mさんからの質問:「人工授精を9回しており、ドクターには体外受精をすすめられていますが、決断できず今回相談させて頂きました」

このご質問を頂いて、Mさんと一緒に私も悩みました。そして、Mさんのケースでは東洋医学的な分析によりご自身の生命力をもう少し力強くアップさせることにより、Aの方法での妊娠出産につながりました。

(この症例の弁証論治→体外受精しかないのでしょうか?