カテゴリー : 不妊・婦人科 コラム

不妊治療~具体的な事例を通じてのアドバイス。『闘え奥さん~』から

不妊治療歴10年での卒業、45才体外受精をするも授からず

ザ・ノンフィクション「君を待っている〜不妊治療の今〜」をみました。

東京のファティリティクリニックで行われている一本木蛮さんの不妊治療、「不妊治療の卒業」という重いテーマながら、すがすがしくご自身の人生を決め、前に進んで行かれるお二人に、私もぐっとくるものがありました。ここまでの決心をなさるお二人・・・なにも言葉がありません。

ところで、この一本木さん、『戦え奥さん!!不妊症ブギ』という本も出していらっしゃいます。私、さっそく取り寄せて拝読させていただきました。

不妊治療歴10年での卒業ということで、勇気あるシェアをしてくださった彼女の体験をもとに、本や今回の番組から、不妊カウンセラーであり、不妊治療専門の鍼灸師である私が感じたこと、思ったことを書かせていただきたいと思います。

一本木さんが、ご自身の体験を明らかにしてくださっていることに感謝し、今不妊治療中の方、これから考える方の参考にしていただければ嬉しいです。

今ひとつ、時系列が明確出ないので、まずそのあたりを整理してみます。

テレビのなかで、不妊治療歴10年45歳というお話が出ていました。

つまり35歳からの不妊治療。

また、本の中に、35歳になったら不妊治療に行くということと、避妊をせずに8年たったけど妊娠していないということが書かれています。

27歳 結婚 避妊をせずに8年妊娠せず(本にて)
35歳 不妊治療開始(本にて、但し本の中の会話で、4歳年下の友達35歳との会話が書かれているので、もっと遅い時点かもしれません)
 タイミングー
 排卵誘発にてタイミング
 頚管粘液などがでなくなり、排卵誘発ー人工授精に切り替え
 子宮内膜症手術
 排卵誘発剤、飲み薬、注射、hcg注射で人工授精など

40歳 妊娠が成立せず、体外受精を考える(進んだのかどうかは不明)
43歳 本の後書きの中でご自身がおっしゃっている年齢
43−45 1年半の不妊治療休憩
45歳 ファティリティクリニックにて体外受精AMH1.0以下と知る(テレビにて)
 1回目ー妊娠せず
 2回目ーこれで最後と決めて挑戦
  2個採卵、一個受精ー凍結
  翌月HR周期にて移植、
  ー妊娠せず、不妊治療卒業

本の中では、40歳の時に体外受精の不妊学級に参加した旨が書かれています。そして、ご本人は当初本の中でも「35歳まで妊娠できなかったら病院へ」と思っていらして、そこから病院での不妊治療を始めていらっしゃいます。