9.肺は気を主り呼吸を主る−その1

9.肺は気を主り呼吸を主る−その1

その1
肺は東洋医学の世界では比重の大きな臓腑です。
これは、呼吸という全身の要であるということ。そして呼吸に連動して全身の循環に対して大きな意味を持つと言うことなのかと思います。

肺はその形態を、八葉蓮華とされています。大木は葉っぱが前後に3つ、小さな葉が左右各一葉です。

肺と呼吸の関係でのポイント。
・呼吸を主る全身に対してヤカンの蓋のような華蓋としての役割。
・気のベクトルで、外界に対して閉じ開く作用と、下向きに下ろしていく作用がセット。
・水液の輸送や貯蔵、排泄の調整、
・百脈が調じるという全身への作用

肺が呼吸だけではなく、全身に対し気の升降出入ベクトルをもっているということがポイントであり、その力強さ、大きさも大事。合谷(手の陽明大腸、肺の裏)は肺気をバックグラウンドとしているから強いと思います。

もう少し整理しながら考えていきましょう
1)肺は気を主り呼吸を主る
2)宣発と粛降を主る
3)通調水道
4)百脈を朝し治節を主る