14:病因:病の原因となるモノ、内因(七情内傷)、外因、不内外因
東洋医学では、すこやかに日々を生きる私たちの身体に負担となり病のもととなってしまうものを、3つの要因からかんがえています。
14−1 私たちの内なる感情の課題:内因(七情内傷)
病がおこる大きな原因として、私たちの感情をとらえています(内因)
感情は、私たちが人として生きる日々を彩ってくれる豊かでありがたい存在です。しかしながら
過度な暴発や感情に支配されるような状況は、私たちの臓腑を直接劫かす病因となります。
七情内傷は
→直接的に臓腑に影響する
→直接的に気に影響する
五志は火化しやすいということばは、過度な精神的な刺激から火を生じるという言葉です。
人生を豊かにしてくれるはずの感情に支配されてしまっては本末転倒。
七情 関係する臓腑 気のベクトル
怒 肝 上 肝気がかどに上り気が逆す
喜 心 緩 血脉が弛緩し、心気がゆるみます
思 脾 結 脾の運化機能が無力となり、気の流れが停滞
悲憂 肺 消 肺気が弱ると意気消沈す
恐 腎 下 腎気が弱り、気が下陥する
驚 腎 乱 腎に蔵している志を見失い、神のよりどころが弱くなる