15−4 不内外因 瘀血
瘀血は具体的なモノです。ただ、日本的には血の汚れという意味合いで使うケースも多いようですが、東洋医学的には、
「瘀血は具体的なモノであり、1)血管から出た血液がたまったモノ、2)血流が不暢になり臓腑または経絡に蓄ったモノ」とされています。
瘀血は、気虚、期待、血寒、血熱、外傷などからおこるとされています。
また瘀血の特徴は疼痛(歯痛、夜中に悪化)腫塊、舌のオ点(舌下静脈の怒脹)、脈は細く渋る、沈弦
図:瘀血の部位
瘀血はひとつの病理産物となり、ある特定の部位にたまり病因として身体をいためつけます。
心、肺、肝、胃腸、子宮(女子胞)、衝脉任脉、四肢など様々なところに停滞する可能性がうかがえます。
またがんなどを湿痰と瘀血の絡んだモノとしてかんがえていくこともあります。手強いですね。