ご相談にお答えして① 先に凍結卵を作るべきか、不妊治療の進め方

ご相談にお答えして①

採卵、凍結、自然妊娠。不妊治療の進め方

質問:

先日は初めてお伺いしましたが、

ビックママで診てもらえてとても心強く、今後は通って妊娠できる体に近付いていきたいと思ました。

今後の不妊治療の進め方について質問させてください。

鍼灸治療と平行に、来月より体外受精の治療を進めていく予定でしたが、米山先生の初診の診断は半年~1年は鍼灸をして体づくりに専念し、自然妊娠が難しい場合には体外受精をしてみてはどいか。とのご指導を頂きました。 

夫と話し合い、先生のアドバイス通り、まずは体づくりをして土台がしっかりしたら時期をみて体外受精に挑戦しようと思います。

そこで採卵について質問させてください。

ビッグママのHPに年齢が若いうちに採卵だけでも先にして凍結しておく方もいらっしゃり、良い方法であると紹介されていました。

私も来年は33歳になので自然妊娠が難しい時の事を考え、少しでも質の良い卵子を残しておきたいのですが、どんなタイミングで始めるのがベストな選択でしょうか。

土台がしっかりするのを待ってから採卵した方が良いのか、

それとも来月より採卵を初め凍結だけでもしておいた方が良いでしょうか。

少し長くなりましたが、どうぞご指導を宜しくお願いします。

..お返事

> 私も来年は33歳になので自然妊娠が難しい時の事を考え、少しでも質の良い卵子を残しておきたいのですが、どんなタイミングで始めるのがベストな選択でしょうか。

年齢が採卵の条件をよくする要因の一つであることは確かです。

しかしながら、身体の状態がよいということも、採卵の条件をよくすることのひとつになります。

このときに、身体の状態が好転することを待つこと自体が、年齢リスクをあまりにもあげてしまう場合は、早めに採卵し、凍結保存という手段もあるのではないかというのが、私のhpに書いた文章の意味です。私の治療院には、30代後半、40代の方が大勢いらっしゃいますからね。

年齢要因がさほど問題のないところでしたら、身体の状態をよくすることは採卵の条件をよくすることにつながりますので、まずからだの状態をよくしてから採卵に臨みたいところです。

さて、この年齢要因ですが、私が採卵を急ぐようにとお勧めするのは、だいたい37才以上の方の場合です。気になさる人だったら35才ぐらいかな。また、初めてのIVF-ET(体外受精ー胚移植)は、35才までにというのも、お勧めするところです。

いまの○○さんの年齢だったら、身体作りをして、血流をよくすることが、採卵の状態もよくすると私は思いますよ。

採卵自体も、身体の負担にはなりますから、今のご年齢ではあまりあせってあれこれ考えるよりも、すこしづつ確実に出来ることを勧めることがいいのではないかと私は思います。

昨日、40才のIVF-ET(体外受精ー胚移植)挑戦中の方が、卵巣調整中の周期にぽんっと自然妊娠なさいました。私のところにいらっしゃるまでにも、すでに数回IVF-ET(体外受精ー胚移植)をなさっていたので、「私の年齢でも、身体を整えたら自然妊娠なんてあるんですねえ」とびっくりなさっていましたよ。妊娠って、不思議ですねえ。この方は40才の自然妊娠であり、このときにすでに凍結胚ができていたので、第二子への希望が大きくつながる結果となりました。これもとても大事なポイントとなります。現時点で30代前半で、生み終わった時点で35才未満ならばまず素直に自然妊娠を考えてよいかと思います。

それでは。

ご参考まで。

治療経過:

初診後3ヶ月ほど週に1-2回のペースで鍼灸治療を継続、無事に自然妊娠。体外受精は必要なくなりました(^^)よかったですね。