ここに鍼してください! の問い合わせについて。

「このポイントに鍼してくれますか?」というリクエスト。

鍼灸院にいらっしゃる患者さんは、東洋医学ヘビーユーザーもいらっしゃり、お話しが面白いです。

ある方が、口内炎が辛いと仰るので、全体の流れで治療をしながらも、さくっと左右の拇趾をみて、右手の経穴を使っていると、「なんで右手なんですか?」とおっしゃるので、ん?と思って、もう一度左手もみて、「左手、反応出てないんでねえ~」とお返事しました。

すると、「そーでしょ、そーでしょ!」と。なにがそーでしょなんでしょとお話しを候うと、テレビで針灸の特集をみたときの話しをしてくださいました。

「テレビでねー、鍼灸院にはそこに鍼を打ってくれるか電話してから行きましょうなんていってたけど、患者をみもしないで、『はい、打ちますよ』なんていう鍼灸院、信用できない!って私は思うの」と。「先生(私の事ね(^^ゞ)はいまちゃんと見て判断してくれたから、私(ご自身のことね)は信用してるの」と。

いやいや、いろいろなケースがありますからねえ〜と思いながら、この方のお話に納得。

まず「診る」は私の臨床の大前提です。

そして、何が必要なのか、目の前の患者さんと一緒考えながら、よりよい道を捜す旅にでたいなあって思っています。

 

肩が凝る患者さんが事前に電話で『肩が凝るんです、凝っているところに鍼してくれますか?』と問い合わせを受けたら、『みてみないと、打つかどうか判断できません』としかお返事ができないような気がします。四診が大前提なんですよ。

 

まあ、技術的なことで、「テレビでみたココに鍼して欲しい」ということが鍼灸院にいく動気だったら、ココに鍼してくれるかどうかはやっぱり事前に確認しておきたいってのもわかりますね。そこに鍼したら、ご自身の辛い症状が取れる気がするんですよね、それはよ〜くわかります。

首の鍼、することもあります。ただ、首の鍼じゃない部位の鍼をすることで、

身体全体が楽になることもあります。辛い部位じゃないところで取れる場合は、その部位だけじゃなくて、全体が楽になるケースがおおいです。

ちょっと一緒に考えてから始めましょうねえ。