あれ、脈がおかしくないかな?
血圧のお話し
ある初診の患者さん。60代後半の女性。
お元気で生き生きと家族を支えていらっしゃる働き者さんです(^^)
私は、東洋医学的な脈をみます。
で、あまり細かいことは考えずに情報の一つとしてみていきます。
(脉診には色々な流派考え方がありますが、脈そのものは、いろんな条件で大きく変わります。この情報一つで章を決めてしまうよりは、情報のひとつとして考えるべきかなと私は思っていますので)。
ふと、「なんかおかしい」と思いました。全身の雰囲気と微妙にあわず、勢いがありすぎて固い感じなのです。
「健康診断は受けてます?」と候うと、忙しくてなかなかと。
会社勤めをしていないと、このあたりは個人の問題なんですよね。
一度健康診断をうけるか、内科は受診された方がよいと思いますよーとアドバイスさせて
いただきました。
その方はすぐに内科を受診され、血圧が160−95あり、降圧剤の服用が始まったと言うことでした。ちゃんと指導を受けられ薬もドクターが考えながら出してくださり継続服用が開始。脉状も落ち着いた感じです。
血圧を安定させた上で、鍼灸による健康管理をしていきましょうねえとお話しさせていただいています。薬で出来ることは薬でしていき、鍼灸も組み合わせることでよりご自身の健康度をupしていただければとても嬉しいですねえ。
血圧の上昇がさほどでもない高血圧の場合は、食事、運動、そして鍼灸を組み合わせることで、薬不要の状態になることも可能だとは思いますし、そういうお手伝いをさせていただいている方も多いのですが、明らかに”早めの対処”が必要な方の場合は、お医者さんとタッグをくんだ生活の方がよいのかなと思っています。
まあ、無理せず、楽しく、継続的にがなによりですねえ。
正常血圧はおうちならば上が135,下が85.上と下の血圧の差を脈圧といいます。
この脈圧は年齢があがってくると開いてきて、これが動脈硬化との関連があるとのこと。ううむ、グラフをみると納得ですねえ。