栄養と営養 :栄養の歴史から④

栄養と営養 栄養の歴史から④

脚気の歴史で学んだビタミン。この発見は現代栄養学の出発点となりました。
四大栄養素である、糖質、タンパク質、脂質、無機質にくわえて、ビタミン!。

栄養という言葉は、ヒトが食物として栄養素を摂取して生命活動を営むことをさします。

栄:燃えるたいまつ(火)を組み合わせて立てた形を模した象形文字です。さかんに輝く様から栄という文字ができました。草木がさかんに茂ることです。

養:羊と食を組み合わせた文字、やしない育てるの意味。

営:燃え立つ炎と部屋の多い家から周囲にかがり火をたてた屋敷を意味する。ものごとを作る、営むの意味

栄養、営養ということばから、色々な意味がわかります。

現代では栄養という言葉が中心で営養という言葉はあまりなじみがありませんね。

営養ということばは、脾胃論からでたことばで、身体を滋養する意味で用いられてきました。

栄養学の世界では栄養という言葉を専門用語として統一しテイク流れをとりました。

もともと営養という言葉が脾胃論からでたのは、食物を取り入れた胃袋で取り入れられた後天の精が肺に上り全身に散布されるという概念から、営の意図するかがり火の焚かれた屋敷すなわち身体という概念が出発点ではないかと思われます。つまり中心とするものが、食物であれば栄養であり、人であれば営養という言葉を使っていったのではないかと思われます。

中心となる観点で、言葉が違う。
当たり前のようで、あたりまえじゃない。
面白いですねえ〜。

家族で大騒ぎして食べたチョココロネを模したクリスマスチョコ。中はホワイトクリームでした。それにしてもチョココロネは立ってはいけないと思います!