人生を一歩前に進める勇気を持とう!

12,3年前までは、不妊治療を受ける方の意識として、
不妊治療は35歳まで、遅くても37,8際までという感じがありました。

しかしながら、最近は結婚年齢の遅さも反映してか不妊治療スタートが『40代』なんていうことは
普通です。この普通であるのですが、治療を始めるときにはスピードが必要と言うことは
認識する必要もあるかなあと思います。
ご自身の可能性をより広げるような選択が大事ですね。

教育の中で、『避妊教育』は強く意識されると思います。
でも、『妊娠教育』については意識が薄いかもしれません。

女性の中には、『妊娠しやすい人』と『妊娠しにくい人』が厳然とあって、
妊娠しやすい人にとっては、40代50代になっても『避妊』に注意が必要です。

でも、妊娠しにくい人にとっては、30代から妊娠率が低下し、
35歳、37.5歳で著明に妊娠率が下がる、
40代からは妊娠率の低下に加え著明に流産率が上がるという現実も知っておかなければ、
『年齢要因からの不妊で病院でショックを受ける』ということになってしまうと思います。

ただ、だからといって、「卵子凍結」が解決策になるともいえません。
体外受精などの高度生殖医療が進むことによって、凍結技術が進み、
卵子凍結も夢ではなくなり、実際に、ガンなどの病気によって卵巣に大きなダメージを受けることが
予想されるようなときには、卵子凍結という選択肢は夢をつなぐものだと理解できます。

しかしながら、精子凍結とは違い、卵子という大きな細胞を凍結すること。
また、体外受精などの高度生殖医療そのものの妊娠率がかなり低いという現実を
考えると、卵子凍結が解決策とは言えないと思います。

そう考えていくと、年齢の問題はやっかいです。
また、特に子宮筋腫、子宮内膜症などが絡んでくると、不妊治療はより難しさを増します。
女性の人生にとって、こういうことも啓蒙する必要はあるのではないかと思うのです。
なぜ、ここ10年で意識がずれてきたのでしょうかねえ。
いや、20年でずれたのかなあ。社会の変化なのかなあ。
まあ、妊娠ってのは、パートナーとの巡り会いがあり、
パートナーとの子供が欲しいと思ったことにつながっていくもので、
妊娠だけが一人歩きするものでもありません。

しかしながら、確実に年齢要因ということに影響を受けるものです。

そしてかなり個人差がある問題でもあります。
『妊娠しやすい人』でも『妊娠しにくい人』でも、20代だとさほど問題にならない。
でも、40代になると、、『妊娠しやすい人』と『妊娠しにくい人』では、大きな違いとなります。

個人の問題なんだけど、『妊娠が年齢要因により無理だ』と気がつくのが、
妊娠を望んだときだとすると余りにも不幸と思ってしまうのです。
そんなの自己責任だよっていえばそうなんだけどなあ・・・。
私は知識として了解した上での自分の選択であることが大事なのではって思っています。

そして、決める心も大事ね。
人生を前に進める勇気をもちたいし、
そんな勇気を応援していきたいです。