勇気をもって移植に舵を切りましょう

不妊治療を高度生殖医療までステップアップなさっている方からのご質問です。
体外受精などをおこなっても、なかなかすんなりと治療が進まないことも多いです。
薬が辛いと感じ始めると、飲むことに大きな抵抗を感じますね。

43歳女性、体外受精で3回の採卵、4回の移植をなさるものの、妊娠せず。
当院に来院され、年齢要因もあるので、採卵のみを先行させようということになりました。
そこでのご質問です。

ご質問:

いままで4回の胚移植をこころみました。
この半年、年齢が43歳ということもあり採卵を先にということで、3つの凍結胚盤胞ができました。
いままで流産などのこともあるので、この先どういう風に移植を勧めていったらよいのか
わかりません、迷うばかりです。

ドクターからは、次の週期ももう一度採卵をと勧められています。
どうしたらいいでしょうか?

お返事:

胚盤胞が3つ貯卵できてよかったですね。
これからはしっかりと移植に向けて体調を整えていきましょう。

Tさんを拝見していると、全体的な体力不足はいなめません。
少し疲労があると、肩で息をしている状況そのものは継続していますね。
正直言って、十分とはいえないなあとは感じます。しかしながら、妊娠ー出産は
ある程度で見切り発車しないとしょうがないとは思います。

いつ身体がよくなるかという予想は、案外難しいテーマですが、
治療頻度を週に2回にして半年ぐらいたつと底上げ感が出てくる方は多いと
思っています。そろそろその半年がたちましたから、目安としていただいて
よいかなと思います。

思い切って移植をという時期がきましたね。
勇気をもって前にすすみましょう。

採卵については、「よい時期はよい卵が続く」と感じます。
いま、お身体を整えているのも効いてきて、卵巣の状況がいいなって感じですよね。
年齢も43歳ですので、あと1回ぐらい採卵してもいいのかとは感じます。
ただ、すでに3つの凍結胚があります、4つめが出来れば、採卵はここまでなのかなと
思います。移植に舵を切るべき時期になったと思います。

それでは、また(^_^)