妊娠も、避妊も思い道理にはならない?? AMHの謎④

さて、色々話が飛びましたが、考え方が難しいAMHですが、
浅田レディースクリニックの説明がわかりやすかったです。

引用ーー浅田レディースクリニック
AMHが低い事に関するよくある誤解

『AMH=妊娠率』ではない。
よく誤解されるのが、AMH値が低い=(イコール)妊娠率も低くなると思われがちなことです。たとえばAMH値を測っていないから知らないだけで、実はほとんどゼロに近い数値でも自然に妊娠・出産している人はたくさんいます。当院へ受診されている患者さんのなかにも、AMH値がゼロでも、治療して妊娠・出産されている人も多くいます。
受精卵さえできれば、その人の年齢なりの妊娠率はきちんと出ます。重要なのは、その受精するまでの利用できる卵が残っているかどうかが問題で、その卵が残っているかどうかを判断するのがAMHの測定なのです。

要するに、AMHは妊娠率を語りません。卵の数が少ないということは妊娠率が低くなるということではなく、不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示すのであって、「AMHが低いからほとんど妊娠できない」ということではありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

これはわかりやすいですよね。

妊娠というのは、想像し思っているほど簡単ではないと思います。
しなしながら逆に避妊も案外難しいですよね。

うっかり妊娠なんていう言葉がありますし、
以前に、生理直前しかタイミングをとってないのになんで??などと
おっしゃっていた方がいらっしゃりました。

生理直前のこの時期は妊娠しないはずということで、避妊無しのセックスをされて
妊娠したと言うことです。不妊治療で言うところの遺残卵胞や前周期の卵などがあり、
それが排卵、妊娠したということでしょう。避妊のところでいうすり抜け排卵ということ
なのでしょうかねえ。

まあ、妊娠はつくづく、思い道理にはならないなあと感じます。

以前に、47歳で妊娠、出産された方がいらっしゃいました。
この方は30代のなかばからずっと不妊治療をされ、
37歳からは何度も、何度も体外受精をし、それでも
妊娠できずに当院へ来院されました。

当院にいらしてからも、簡単には問題が解決できませんでしたが、
ひとつづつ、一緒に寄り添いながら解決し、43歳で第一子をご出産。
子宮の手術歴もあったので、子供は一人だけと思いつつ、
残った凍結胚をどうしようかと迷い、移植してみようと言うことで
挑戦したところ、無事の妊娠出産につながりました。

あれだけ努力した30代がうそのようと笑っていらっしゃりました。

妊娠への努力というのは、的外れになると、お金と時間を無駄にしてしまいます。
とくに貴重な時間の無駄は出来れば避けたいところです。
なかなか相談できる人もいないと思いますが、迷っていらっしゃるようでしたら
是非ご相談頂ければと思います。一緒に考え悩んでみましょう。
少しでも解決策がみつかるとと祈るように願っています。