不妊カウンセラーになりたいんです①

不妊カウンセラーになりたいんです①

「先生のような不妊カウンセラーになりたいんです!」という
お電話を突然頂きました。

実はこういったお問い合わせ、案外あります。
んーなにか憧れる要素があるんでしょうかねえ(^_^;)

不妊治療に携わって長い年月がたちました。

20年以上前には、高度生殖医療そのものが珍しく、
大学病院が中心の時代。
そのほかに、新宿の加藤レディースクリニックや山王病院などが
専門的に特化した病院という位置づけだったと思います。
他の病院では、まだまだ取り入れることそのものが
出来ていない状況。

それから長い時を経て、
女性の結婚、妊娠を希望する年齢そのものがどんどん遅くなり、
不妊治療、高度生殖医療などが当たり前になってきました。

35歳という一つの壁がありますが、この壁に対する認識も
時代と共に、
そして考える年代と共に変わってきたと思います。

30年以上前は、35才になると、病院のドクターが『不妊治療の終了宣言』をなさいました。
よくもわるくも、一つ踏ん切りがつく出来事だったのではないかと思います。

15年ぐらい前までは、不妊治療は40才までと患者さんの中でも認識されている
方が大勢いらっしゃりました。

現在(2020)では40才をすぎて、43才ぐらいからでも不妊治療をスタートする方が
いらっしゃり、こちらとしてもそのような方のためのフォロー(やはり少し
特別なコツが必要です)をしています。そして44才、そして47才と出産なさった方もいらっしゃります。

不妊治療にあるお金をかければいいっていうものでもない独特なコツ。
また不妊治療ならではの課題があります。
そのコツや課題を長年にわたって臨床を通じて感じ、経験を積んできた中から、
他の人が苦労したポイントで悩んで欲しくないなあといった観点からのアドバイスが私の中心です。
このあたりは臨床経験とペアなのだと思っていますので、
不妊カウンセラーになりたいというご希望に対して私はなんとも言い難い思いを持ちます。

続きはその②で。

 不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
 不妊カウンセリング学会 講師
        ビッグママ治療室 米山 章子