素直に言葉が入るとき

不妊カウンセラーをしています。

先日はオンライン講義をお願いされました。

学会での講演で、依頼をされたのは1年前の2月頃。

10月の講義だったので、すっかりこれはなくなったなと

思っていたら、なーんとオンラインでやりますと!

運営スタッフさんの根性に驚きながらも、

不妊カウンセラーであり、不妊治療の現場を長年携わっている立場としての

講演をさせていただきました。

さてさて。

現場でのお話し。

私は、不妊カウンセラーとして、割合と公平な立場でのアドバイスができます。

というもの、病院直属というわけではないので、そちらの利害関係とも距離を

おいていますし、サプリやなんとかの販売をするわけでもありません。

自由な立場での不妊カウンセラーとして、目の前の方にとって、「これがいい!」と

思われることをアドバイス出来る立場にいるわけです。

そのうえで、臨床上で培った経験と、数多くの根性ある患者さん達が

教えてくださった、コツ。本当に貴重な体験から積み重ねたここ一番のコツも

意外なほど多く積み重ねてもっています。

そんなところから、「ここ一番が頑張りどころだよ」というところをアドバイスさせて

いただくのですが、どーもこの言葉が届かないときがあります。

全く始めから私のアドバイスに耳を傾けない姿勢の方ならば、

まあそうだろうな(^^;)と理解できます。

強いご自身の信念と

その行動力で突き進むタイプの方の場合、

それはそれで、案外よい結果を出すことがあることも知っています。

また、どんな結果であれ、ご本人は納得されると思います。

そんな感じではなく、

それなりに、私のアドバイスを聞いてくださり、

それなりに、努力をなさり、

それなりに、積み重ねているのに、

ここがコツといったキモとなるポイントを、

すーっすーっと外す方がいらっしゃるのです。

その悔しさに、

初めのうちは「私のアドバイスの仕方が悪いのかな?」とか

「もう少し理解していただける言葉にした方がよいのかな?」など

いろいろ努力してみましたが、

どうも違う。

なぜか、運命の歯車をそこだけすっと違える運の流れがあるのかと

思うようになってきたのです。

私が暦や手相、占いに興味を持ちだしたのはこんなことの積み重ねからです。

すーっすーっと、困難事例でありながら、運の波にのって前に進む人もいます。

良い条件、状態であるのに、え?そっちを選ぶの?なんていう選択をし

自ら困難な道に進む方もいらっしゃります。

これはどちらが悪いのではなく、その方の運の方向が、今その時ではないのか、

流れが違うのか、大きなスパンでみると結局その道につながるためなのかという

事ではないかと思うようになりました。

つまり、私たちがあれこれ考えるよりももっと大きな動きや流れがあって、

私たちは生かされているのかもしれません。

また、その方に素直に言葉がすーっと入っていくには、その時の運やなにかの力が必要なのかもしれません。はっと気がつくその瞬間が人にはあります。気づかせてくれる存在があるのやもしれません。

その生かされている私たちのありようを、感謝して日々をすごしていきたいものですねえ。