質問:どうして不妊の専門家なのですか?
ある方から質問を頂きました。
『先生は自分には子供もいらして不妊でもないのに、どうして不妊の専門家なのですか?』
ふむふむ、確かに。
私自身を知っている方だと、私がさほど子供そのものが好きな『子供好き』キャラではないことをご存じです。
猫と子供だと、やっぱり猫の方が好き。だし、
子供に勉強させるぐらいならば、自分が勉強した方がいい。だし。
まあ、これ言葉だけじゃなくて本当に私の人生そんな感じでした。
学校も、子供が行っていて、先生とお約束しているわけだから、宿題も、持ち物も、行事も、基本的に学校と子供自身のお約束だわね。と、一歩間違うと無視(^^;)に近いような無責任な親だったと思います。
こんな無責任キャラの親である私を育ててくれたのは、多くであってきた患者さんそのものなのです。
私が鍼灸学校卒業後は、成業している鍼灸院に弟子入りしていました。その後3年ほど大学病院で研修研究生としてすごしています。ガチお勉強オタクだったわけです。
そんな日々でしたが、ご縁があって、治療させていただく患者さんが増え、その中に『主訴:頭痛』の方がいらっしゃいました。
頭痛がよくなり、生殖医療を前に進めるということでしたので、WHOの鍼灸治療の守備範囲的には初期の妊婦さんには鍼灸は禁忌というルールがあったので、私は『じゃあ、鍼灸はここまでで』というお話しをさせていただいたところ、『身体がここまでよくなったんだから、不妊にもよいはず』と医療職のその方は仰り、不妊治療と鍼灸を並行させるということが、私の中での不妊鍼灸のスタートでした。
つまり、不妊に取り組んだのではなく、体調を好転させることが不妊治療をスムーズにさせるという流れが私の原点です。
そしてこれはいまでも変わっていません。
不妊は確かに『妊娠がなかなか成立しない』状態であり、病院での検査、治療。場合によっては高度生殖医療なども必要でしょう。
しかしながら、この原点にかえると、
1:自然妊娠を成立させ不妊から卒業していく方が案外多い
2:体調がよくなることで、自信がでて、不妊治療を前に進めることができる。
3:鍼灸治療の介入で不妊治療そのものの成績や前に進む力が益してくる。
ということにもつながることが実感できます。
長年不妊治療と二人三脚させていただく中で、不妊治療のポイント、また相談する人が案外周りにはいない不妊治療のカウンセリングなどもしています。
病院での治療は、『その病院での一番のメソッド』の提供です。ときに、もう少し視点を変えて、『ご自身の力での妊娠』または、『他の病院やメソッドでの妊娠』も視野にいれることで大きく前に進む方も大勢いらっしゃいました。
不妊治療は金銭的にかなりの負担となるケースがあります。お金はとっても大事です。どう使うかについても、あなたにとって最善の道への可能性をアドバイスさせていただき、一緒に考えていきたいなと思っています。
新たな希望が開けますように。