不妊治療のご相談をしていて、かなり多いのが『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という状態です。
この方は、判定日にhcg14でした。これは様子をみましょうということになります。
そしてこういう数字の方は非常に多いんです。
そして、こういったときに『できる限りのことをしたい』という声におこたえしたのが
こちらの症例です。
判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続。38歳出産
確かに、妊娠には”淘汰”ということが、とても大切なプロセスとして存在します。
初期の妊娠であれば
早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。
これは事実です。しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。
ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことになりますが、初期の段階では余りそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。
そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。
そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。
しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、
卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。その手入れの上で、
自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、
次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。
この症例では、妊娠判定日は『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』というご相談の電話がかかってきました。
私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、ここからは毎日、再判定日からは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれ、無事に元気なお子さんをご出産されました。
当院では、凍結胚盤胞移植で判定日hcg3.5という方が一番低い数字で、無事に元気なお子さんを出産されたケースも経験しています。基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。
でも、出来ること、やれる挑戦はあります。応援したいです。