不妊:相談 治療を休むメリットデメリット8選 ー③

このシリーズは、『不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産』の③回目です、
①、②の目次は一番下にありますのでどうぞご覧ください(^^)

さてさて。

①、②でご相談を受け、鍼灸治療が始まりました。
ご主人の意見を尊重し、とにかく全部薬をやめて身体の手入れをしましょうという不妊カウンセリングでの提案のもと鍼灸治療がはじまりました。

治療経過

・初診より、排卵誘発剤など薬剤の治療はやめて病院での治療は休憩。
・鍼灸治療のみでスタート。
・週に一回程度の治療間隔、自宅施灸は毎日

なんと、5診にて妊娠。
あれだけ頑張った日々があり、薬をつかったりエコーに何度も通ったのに
すべてやめたら妊娠!!
不妊治療アルアルですねえ。

妊娠中も鍼灸治療を継続
20w ひどいむくみが出現
21w 柴苓湯にてあるていど解消、むくみとつきあいながらの妊娠生活。
無事にご出産。おめでとうございます

結果

 初診より2ヶ月ほどで自然妊娠、無事に出産

まとめ

ご主人の「そこまでしなくていいんじゃない〜」というのがいつもの台詞という奥様のお話が印象的でした。

腹を括り患者さんとふたりで、
『とりあえず一切の薬をやめ、病院を休憩してみる』

この選択は、案外スルリの自然妊娠を産みます。それだけ『通院そのものによるストレス』は大きいと言うことですね。

また、『とりあえず一切の薬をやめ、病院を休憩してみる』ということは、次の治療をスタートした場合に、薬の効きが非常によいということも期待できます。よく体外受精で採卵を繰り返している方が、

『1回目は沢山卵が採卵できたけど、2回目、3回目になったらだんだん薬が効かなくなってきてしまいました。』

こんなことをおっしゃる方が多くいらっしゃります。
薬は継続的に使うと効かなくなってきちゃうことがあるんですね。少しお休みするとまた効きがよくなって沢山採卵できたというのはよく伺うエピソードです。

精神的にも、肉体的にも、『上手なお休み期間』はとってもいいことです。
年齢要因的な問題もありますが、考えてみてくださいね

休憩期間のメリットデメリット8選

休憩期間のメリット

  1. 通院というストレスからの解放
  2. 時間的余裕
  3. 負担になっていた薬剤や治療からの解放
  4. 薬などがリセットできるメリット、再開したときに効果upの期待

休憩時間のデメリット

  1. 年齢要因は積み重なる→対策として休憩の期間を決める
  2. 治療が遅れる→何がおくれるのか考える
  3. 休憩をしているうちに、不妊治療のやる気がなくなる
  4. 休んでから2,3年立ってしまうと、年齢があがり、不妊治療が困難事例となってしまう。

まとめ:ステップアップだけが答えではない

多膿疱性嚢胞による排卵障害の場合、体外受精などで誘発し、多くの卵胞を作り、採卵し受精させ凍結胚を作っておくことでスムーズに妊娠ー出産する人を多く見ています。私もステップアップの方が解決が早いかなとは実は思っていました。

ご主人の明確な意思のおかげで、肚をくくって取り組むことができ、自然妊娠へとつながりました。そしてこれは二人目、三人目への自然妊娠ストーリーへと繋がることになりました。

高度生殖医療が身近になると、妊娠しなければすぐにその選択と考えがちですが、なすべきことをまずやってみるという、当たり前の原点を振り返らせていただいたようなきがします。

さて、続きの二人目への挑戦に移っていきましょう
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!

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このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

スタートしましょう。