出産する病院選びの大切さー妊娠リスク自己評価表をみてみよう。

妊娠し、胎膿確認、1回目の心拍確認といったあたりで、出産する病院選びが問題になりますね。

出産する病院選び、昔と今。

35年ほど前に出産した私はスタッフのMさん。20代での自然妊娠であり、経過も問題なく、出産も問題なくスルリと経過しました。

35年ほど前は、個人の産科病院も複数あり、総合病院でも印刷局病院や日赤、公立病院なども多数ありました。どの様に選ぶかは自由であり、また途中での転院も簡単。自分の気持ちで選ぶことができました。


『赤ちゃんもしっかりと預かってくれたし、ご飯もおいしかったし、楽しい時間だったよね〜』


とMさんと話すことがあります。

最近は産院そのものがすごく減り、コロナの問題もあるので地域の選択も難しく、ましてや途中で自分の都合での転院も難しいと思います。

自分の妊娠リスクを知りましょう

20代での自然妊娠であれば、リスクは低いと考え私やMさんがそうであったように『ご飯がおいしく、楽しい出産、産後の数日が送れるところ』という観点で選んでもよいかと思います。

ただし、いわゆるハイリスク妊娠に該当する方はもう少し慎重に選んで頂きたいと思います。

妊娠リスク自己評価表

他にも、妊娠のリスクに関しての考え方はあれこれと出ています。

診療所、個人病院における「妊娠リスクスコア」の適応評価に関する調査報告

ここから考えると、35才以上の初産で医療介入妊娠の場合はハイリスクの可能性が高いと考えられてもいいのかなと思います。

ある方の体験から:病院選びの大切さ

赤ちゃん

ある方から出産報告のメールを頂きました。

その中で、

『先生に○○大学病院があなたには良いかもと、進めていただいたときには、仕事場から遠いことや、費用も高いこと、母も『そこまで必要?』と言われたことなどから、とても迷った上で、先生の言葉を信頼して選びました。

どうしても仕事が休めず、疲れがたまっているなあと思いながら過ごした日々で、突然の激痛があり、子宮不全破裂の可能性があるということで緊急帝王切開となりました。もう一歩遅れたら・・・母子共にという大変な事態だったようです。

緊急の対応や、少し早めにこの世に誕生した娘にとってもNICUの完備している病院を選んでおいたことで他に回されることもなくしっかりと対応してくれています。

あのとき先生に強く進めていただいたおかげで、今があると思います。感謝の気持ちで一杯です、ありがとうございました。』

メールを拝見して、私の悪い予感が当たってしまったなと思いつつ、その悪い予感に従ってお勧めした病院での出産だったので、最良の手当てを受けることができたなとほっとしました。

人生の中で、さほどの回数があるわけでもない出産です。ご自身と赤ちゃんのリスクをしっかりと把握し、ご無事な出産をお祈り申し上げます。