1)”冷え”は注目の的!? 何が問題なのか考えよう。

冷え取り、冷え対策、

”冷え”は多くの人の注目の的ですねえ。

私は患者さんの”冷え”という訴えを素直には受け取りません!

それは、ご自身の訴えがかなり曖昧なのです。

たとえば、不妊とか、体調が悪いと言うことがあり、身体に注目するようになってから、”冷え”が気になった方。

もともと”冷え”がきつく、その”冷え”の状態からトラブルが生まれている方。

”冷え”といっても、その言葉がさしているものは、かなり違います。

”冷え”の条件

私が注目する”冷え”の方の条件は

・あきらかに触れたときに冷えている、体幹との差が大きい
・季節先取り、季節おそい
・他の人に比べて、一足先に”冷え”が進行
・足など芯から冷える感じがする(実際にふれると芯から冷えている)
・あかぎれ、しもやけができやすい

こういった芯から冷えるタイプの冷え性はなかなか手強いです。

このタイプで問題となってくるのは、

1)血流の悪さが引き起こす問題
2)血液凝固系の亢進が引き起こす問題
3)もともとの臓腑の力の弱さから、身体が温養出来ていない問題

妊娠の希望があれば、流産歴などとあわせて不育症のチェック※1もしたいところです。

”冷え” だけに注目するのではなく、いったいどうして”冷え”がでるのか?それは身体全体にとってどういう課題なのかということを考えていく必要があります。

もう少し”冷え”について深掘りしていきますね(^^)!
お話は続きます。

※1について
”冷え”の観点だけから、不育症のチェックをうけるのは、他の観点(不妊治療歴や、年齢など)をあわせて考える必要があると思います。不育症という概念は、その定義があり、定義を満たしてのちの不育症の検査という流れです。この観点は続きの不妊治療と”冷え”のところでおはなししていきますので、参考にしてください。