爪のトラブル(巻き爪、爪囲炎)血流アップで改善を

爪のトラブル、こまりますね。

☆爪のトラブルで悩んでいます。

病院に受診をなさり、巻き爪、陥入爪との診断をうけ治療中とのこと。
しかしながら、水に濡れたり、泥水に入るなどの作業があると、
すぐにひどく炎症をおこしてしまい困っているとのことでした。
とくに小さなお子さんがいらっしゃり、プールや田んぼ作業などができないということでのお悩みでした。 巻き爪の症例はこちら

さてさて、爪のトラブルは多いですね。

今回は、爪のトラブル、巻き爪などのことを整理しておきますね。

 

☆トラブルのある爪、巻き爪、陥入爪

巻き爪と一言で言いますが、問題になるのはこのように、巻き爪が皮膚に食い込み陥入している場合です。また巻き爪になっていなくても、爪が陥入し爪囲炎をおこしている場合もあります。

痛みが起きているときに、注意が必要なのは爪囲炎(そういえん)になっている場合です。この状態になり炎症をおこしているのならば、病院受診をお勧めします。病院にて状態を把握していただき、適切な炎症への対処が必要ですね。

その上で、炎症はおこしていなけれど、靴を履くと痛いとか、今回のように濡れることで炎症にすぐにつながりやすいと言ったケースのケアを考えていきましょう。

 

☆爪のトラブルと血行

爪のトラブルをみていると、足が冷えて血行が悪い方が多いですね。
今回のご相談の方も、血行が悪いということは大きな課題でした。

また高齢者に多いというのも、爪という存在が血流に養われて成長していくものであるのに、その血流が悪いと言うこととつながります。
お年寄りの爪は厚ぼったくて、硬くなっています。子供と比べると一目瞭然ですね。

爪そのもののケアは、

・正しい爪の切り方
・保湿
・長さや形のチェック

この3つが中心となりますが、もう一つ、

・爪に血流があるように、指先末端に血流がしっかりと届くように

このことが非常に大きなポイントとなります。

具体的にいえば、

 この足の外側の経絡(足の陽明胃経)と、内側の経絡(足の太陰脾経)をしっかりです。外側で下り、内側をのぼるというイメージです。動きがでると、血行がよくなります。

具体的なポイントはこちらの黄色経絡の刺激です。

 この拇指を中心とするツボをしっかり温養です。具体的には温灸器であたためたり、このポイントにお灸をいれていきます。これはかなり効果的。ツボの名前はこちら

足の青色経絡は、足三里(ST36)というツボにお灸がいいです。そして、冷えがきつい人は、裏内停というツボにもお灸。胃経の裏刺激となります。

 でも、あまりにも冷えていると効きにくくなりますので、事前に足湯などをして血行をあげておくお膳立ても必要ですね。

しっかりと足、指先まで血流を届かせることが爪を守ります。

そして全身の血流があがり、健康度がupします。

爪も柔らかい若いからだであるために、ケアをしていきましょう。

この患者さんも、このケアで足の状態がよくなり、形成外科での処置もうまく出来、無事にお子さんと楽しく田んぼに入ることができるようになりました(*^_^*)

☆正しい爪の切り方

https://www.maruho.co.jp/kanja/makizume/column/prevent/009

☆爪切りについて、貝印サイト

https://www.kai-group.com/products/tsumekiri/trouble/makitsume/

貝印さんの爪切り、やっぱりいいですねえ。買いたくなります。

 

参考文献:解剖経穴図 森修太郎著 医道の日本社