すっきり各論、鍼灸ですっきりできるかな(^^)

すっきり各論

先日、治療が終了して最後の脈の確認をしたところで、患者さんがすっきりしましたとおっしゃいました。

言葉は、それぞれの生活や文化の中から出てきます。
同じ言葉でも、人によって表現していることは違いますね。

ちょっと『すっきりした』と仰った方に、伺ってみました。

やりとり;

患者さん『すっきりしました』
私『何がですか?どういう状態をすっきりと表現なさっていますか?』

1)すっきりしました。肩などの力が抜けてほお〜ってした感じ。いつも感じます。来てよかったって感じ(^^)

日々の生活、ちょっと気が立ち、ストレスもあり、お疲れ様という状況は多くの人が感じるところですね。
疲れが少し取れ、気の鬱滞が取り除かれた感じを表現なさっているのかなと思いました。
それにしても、よかったです(^^)

2)すっきりしました。(具体的部位に指を刺しながら)ここの鼻と目の奥が連動してすーっとして、それに肩の力も抜けて
頭の締め付けがゆるみました。

身体の右上半身に気の鬱滞や滞りを起こしやすいタイプの方です。身体の気の巡りを疏通させ、力を補う治療をおこなった
結果、滞りがちな右上背部が疏通できたのかなと思いました。部位として弱いところに気の鬱滞はおこり停滞し症状をきつくします。
手入れをして身体がリズミカルに動けるといいですねえ(^^)

3)すっきりしました。『うーーーん、イメージとしては連れてきた浮游霊がここで抜けた感じです』

あらあら。面白いイメージですねえ。こういったイメージをもつことは実は私もあります。
まあ、私はただただ、シンプルにお身体をみたて、生命力をつけ、滞りを通すだけです。
優しい方は色々なことを引き受けてしまったり、余計な我慢をしがちだったりします。
そんなところが、バシッとした鍼灸ですっきりされたのかなと思います。
よかったです(^^)

4)すっきりしました。『胸が明るくなった感じ、胸が軽くなった感じ。この感じを心が軽くなったっていうのでしょうか』と。

この感じもよく伺う感想です。胸が開く感じだと思います。
身も軽く、心も軽く。鍼灸でお手伝いできて嬉しいです。

さてさて、患者さんの言葉。同じ言葉でも、案外違うことをおっしゃっていて面白いです。
すっきりという言葉は、断捨離や、捨てなどの最近のブームでもよく使われます。
身体もやっぱりすっきりがよいみたいですね。