「ヘルスリテラシーを高めるために」① インフルエンザ

NHKのラジオで、「ヘルスリテラシーを高めるために」という放送を聞きました。

朝の放送で、健康ライフというコーナーがあり
私はお気に入り。1つのテーマを10分ずつに小さなテーマをもち、
5回で完結。第一線の専門ドクターも話がコンパクトに伺えてとても役に立ちます。
聞き逃しをきくというのもありお勧めです。
健康ライフ

期間限定ですが、1週間分纏めて聞けるので便利です。

さて、今回の放送は、群星沖縄臨床研修センター長 徳田安春先生。

面白いなと思ったのは、沖縄の医師養成に関する歴史です。
沖縄はもともと島が多かったということと、アメリカ占領下の時代があり
日本の医師養成システムとは一線を画していたと言うこと。
そしてそれが総合診療医をうんでいくもとになっていったのですねえ。
優秀な医師を育成し、地元にしっかりと根づいて貰いかつやくしてもらうという
コンセプトがシステムとしてできているのかなと

さて面白かったのは、インフルエンザにかかったときにどうするかという
話。キチンとしたデーターからお話しされていました。

抗インフル薬の効果は1日ぐらいしか良くなる時間は変わらないという事実!
つまり、なにもしなかったら5日で治るものが、投薬を受けると4日で治ると。

高熱が出て、節々が痛くて病院を受診し、検査を受け、投薬を受けても1日しか
変わらず、病院に行く時間、検査や費用を考え、またインフルエンザの菌をまき散らす
という社会的視点からも、若い年代で健康に問題がないケースでは病院受診は
不要ではと。

そしてもう一点、検査の精度は6−7割程度なので、逆に検査の間違いで、
インフルエンザが薪散らかされるリスクもあるから、なにもしないのもよいと。

へえーーーーーーって思いました。
高熱で苦しい中病院に苦労していって、お金を払って、投薬を受けても、
それほど意味がある行為ではないということがきちんとお医者さんから提示されるのって
すごいです。ちょっと驚き。

注意点は、ハイリスクグループはちゃんと病院を受診しましょうってところ。
高齢者や持病のあるひとは受診してねということです。

なんだか、当たり前のことですが、
お墨付きをもらうと、納得ですね。

この先生のお話、もう少しあるので、別の記事にしますね(^^)