カテゴリー : 身体の痛み 一般の症例集

繊維筋痛症、腰と背中の痛み、身体全体の脱力感(75歳・男性)

治療経過

初診(5/15)
 1)百会7 大巨(10)+棒灸 足三里灸頭鍼
 2)風門棒灸 肺兪棒灸
 3)左の脾兪、胃兪、腎兪 灸頭鍼
2診(5/17)初診治療後、体がが非常に温まった。施術同じ
3診(5/22)身体の中の塊が動く感じが少しまし。同じ施術に大腸兪の灸頭鍼と下肢下委陽から承山までの棒灸を追加
4診(5/25)今日はとても調子が悪い、身体がだるい。前回の治療で、おなかが張っているのが取れて調子がよかった。
 1)足三里ミニ灸
 2)肺兪、風門棒灸
 3)胃兪、三焦兪、腎兪に灸頭鍼、下委陽から承山まで温補
5診(5/29)今朝は腰が痛かったけど、そのあと軽い。全体に痛みが軽くなってきた感じがする。
 1)肺兪棒灸
 2)気海15 足三里10
 3)右承筋ー承山温補、腎兪、胃兪、三焦兪のそれぞれ灸頭鍼+10
9診 全体に調子がよい。震えが少なくなってきた。このあと転居のため治療終了

あとがき

専門医から線維筋痛症と診断がついて、身体全身の痛みが主訴の症例です。東洋医学的には痺症(ひしょう)の範疇として考えられる症例です。風邪の内陥を取り去ったことで全体に調子がよくなることができました。痺症の場合は風邪の内陥がとれるかどうかで、かなり治療効果の差があると思います。なかなか手強い病気ですが、鍼灸でお手伝いできる部分も多いと思います。