カテゴリー : 身体の痛み 一般の症例集

パニック発作、抜歯後に広がった顔全体の痛み(37歳・女性)

治療経過

ビッグママ治療室 初診 週に1回程度で受診

1ヶ月後の顔の痛み治療1回目
5日ほど前に右下5番の神経を抜いた。麻酔は局所麻酔。それがきっかけ​で薬を飲んでいるものの眠れないほどの痛みとなる。

ドクターが手​前の右下4番も虫歯があるからその影響かも知れないと言うことで​、その右下4番も3日前に抜髓。するとより広範囲の痛みとなって​しまい、歯医者のドクターもよくわからないと。

処置:
1)左の脾兪、左の胃兪、両腎兪に置鍼。風池付近の髪の毛の生えているとこ​ろを500円玉ぐらいの範囲で散鍼。少し出血。
2)1)の施術後、頭の痛み、顔の広範囲の痛みがかなり軽減。痛みのある下顎にそって鍼4本。同側右の合谷の硬結に置鍼。反対側の陰陵​泉、陽陵泉に灸頭鍼、左臨泣に置鍼。

顔の痛み治療2回目
顔の痛み1回目の治療当日ぐっすりと眠れた。翌日37.8度ぐらいの熱が出てぐったりして寝ていた。さほど痛みはなかった。今日は会社に行かなくっちゃと思い、出社。出社後、頭と首が非常に​痛いので、午前で休むことにした。顔の痛みは前回治療後に消失。頭痛は、歯を抜いてからの右患側が痛いのとは違い、以前に​一度体験したモノと同じ。右側だけではなく左右とも痛い​。

1)左脾兪、胃兪、三焦兪に置鍼、ミニ灸。強間、上天柱あたりに鍼(出血アリ)、上天柱施灸5、右天柱​に置鍼。
2)右後谿、左公孫、左臨泣、右足三里、左陽陵泉。右正營​に鍼して施灸5。

この治療で、頭のつかえがなくなり、頭痛が消失。

顔の痛み治療3回目
顔の痛み治療2回目から7日後。顔の痛み、歯の痛みは前回治療後からぴたっとなくなった。

あとがき

抜歯後に顔の痛みがひろがり、そのために再度追加した歯科治療でもっと広範囲に痛みがひろがり、歯科ドクターもお手上げという状態でした。

ストレス状態が強い方の上焦(身体の上部)の症状は、歯、目、鼻などパーツそのものの問題に、ストレス状態という気の鬱滞が絡むので、劇的に症状が悪化ということがあります。今回は対応が早かったので、急速に回復することができました。ご本人もほっとされ、よかったなあと思います。