カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代前半 二人目不妊

二人目不妊で2年間の不妊治療、鍼灸治療後すぐに自然妊娠(30歳出産)

概要

25歳の第一子出産から5年、3件の病院を受診するも二人目の妊娠につながらないというご相談です。ストレス状態をなくし、ほんのちょっとお手伝いをしただけでスムーズに二人目を妊娠、続いて三人目も無事にご出産になりました。

(この症例の弁証論治→人工授精などをしても妊娠しない、二人目不妊、自然妊娠出産 30歳
【case:0055】

ご相談内容

もともと冷え性で足がとても冷えます。一人目は自然に妊娠し出産しました。産後2年ぐらいたったときから妊娠を希望していますが、なかなか妊娠できず、病院でタイミングをみてもらったり、人工授精をしてもらったりしていますが、なかなか妊娠出来ません。もう上の子供が5歳になってしまいました。早く兄弟をつくってあげたいのですが、どうしたらいいのでしょうか?

東洋医学的診立て

上のお子さんとの年の差とても気になりますね。早く兄弟をと願うお気持ちよくわかります。一緒に考えていきましょう。

もともとの冷え性ということですが、一人目は順調に妊娠出産なさっていますから、それほど妊娠に大きく影響を与える問題ではないのでしょう。しかしながら、現在は胃腸の問題が大きいように思えます。食後にお腹がはったり胸焼けするという少し弱りのある状態なのに、毎日のビールや間食がかなり胃腸には負担をかけていると思います。

もともとの冷え性という身体を温める力(温煦作用)が弱い上に、胃腸の負担が多く出産という生命の土台の力(腎気)に負担がかかったため、全体のパワー不足になり、妊娠が成立しなくなっているのではないかと思われます。また生理に塊が増えたり、子宮内膜症という診断がついたのも、全体のパワーが一段低下したために骨盤内臓器のトラブルも増えてしまったということでしょう。

年齢が30歳と若いのですから、あまり焦らずに全身の力をもう一段アップさせ、一人目を妊娠した時点までもっていきましょう。そうすることで自然と妊娠につながるのではないかと思います。その時点でもまだ妊娠出来ないようでしたら、また婦人科で相談をなさるのもよいかと思います。あせらず、でもするべきことをしっかりとして前向きに頑張って行きましょうね。

東洋医学的弁証論治
弁証:脾腎陽虚 気虚血絡
論治:益気補腎