概要
34歳から不妊治療を開始され、日本で一番有名と言われるクリニックにて体外受精に3回挑戦するも妊娠せず。4回目の体外受精を挑戦中に思わぬ自然妊娠で39歳の出産。そしてまた鍼灸治療継続中の42歳に思わぬ自然妊娠。無事にお子さん二人のお母さんになりました。
(この症例の弁証論治→ 34歳からの不妊治療、体外受精3回後の自然妊娠、39才、42才出産)
【case:0063】
ご相談内容
36歳です。漢方クリニックにて不妊治療を受けていますが、なかなか妊娠出来ません。タイミングや人工授精で病院も通っています。もともと強かった肩こりがこの5年ぐらいとても辛く、また月に1,2回は偏頭痛に悩まされています。
病院の検査では特に原因はないと言われています。出来れば自然妊娠がしたいと思っています。どうしたらいいでしょうか?
東洋医学的診立て
病院にも行って、漢方も飲んで、色々頑張っていらっしゃいますね。生理周期も長めで塊がまじり、肩こりも強いのですね。お身体を拝見すると、身体の土台の力(腎気)の不足と気血の巡りが悪いことから生じる瘀血という古血が溜まりやすい状態になっています。しっかりと身体の土台の力(腎気)をつくり、気血の巡りをよくして、積極的に妊娠に挑戦していきましょう。
また年齢要因も気になるところです。ある程度の期間を終えたら体外受精への挑戦を考えておくことも大切だと思います。妊娠への作戦について、少し時間の流れをつかみながら期間を区切って前に進みましょう。一緒にがんばっていきましょうね。
東洋医学的弁証論治
弁証:腎虚瘀血
論治:益気補腎 活血化瘀
治療方針:補腎し気血をめぐらせ瘀血を取り去り妊娠をのぞむ