カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 40代 不妊 婦人科

子宮内膜症、チョコレート嚢胞、多難の不妊治療(43歳出産)

治療経過

39才
 結婚、不妊治療スタート
39歳妊娠を希望する
 自分でタイミング6カ月。
 病院でタイミング7回。
 人工授精4回。
40歳 
x月 kクリニックにて採卵(3つ) 新鮮胚移植(8分割)凍結胚1つ
 フォリスチムとクロミッドにて誘発
 着床するも化学流産
x+2月 融解胚移植 着床せず
x+3月 漢方周期療法飲み始める(10ヶ月ほどでやめる)
x+6月 D14 採卵 1つ成熟、8セルにて止まった。d3のf11.6
 セロフェン10日スプレキュア
x+10月 D13採卵 1つ成熟2つ空砲d3のf10.8
 桑実胚にてストップ
x+11月 d3のf8.1
 ビッグママ治療室受診
 採卵ー移植 妊娠にいたらず。
41才
x月 スプレキュアしてリセット(前周期デュファストン服用のため)
x+1月 採卵4つ1個空砲 1つ未熟 2つ成熟ー凍結出来ず。
x+2月 採卵を望むも周期スタートできず
x+8月 採卵周期、途中で数字の伸が悪く注射を追加、空砲二つのみ
x+10月 採卵周期、FSHが高くなってしまいセロフェンのみでスタート
  採卵ー2個受精ー胚盤胞まで培養ー凍結出来ず
x+11月 転院
    チョコレート膿腫が大きくなっていることを指摘される(4センチ)
    卵巣の状態は悪いが、成熟卵が取れているので採卵しようということになる
42才
x月 E+Fが40で周期スタート 左に3個、右は内膜症とチョコで見えないと。
 採卵、3つ取れる予定が結局1つしかとれなかった→凍結
x+2月 採卵 クロミッド+ガニレスト 凍結出来ず
x+4月 チョコレート嚢胞が5センチに(1ヶ月前は4.5センチ)卵が1つ
 採卵周期スタート、1つだけ大きく育ってしまったので人工授精
x+8月 D3で卵胞が見えない(E40 F14)今日からクロミッド
 D9で左5個(10-11ミリ)
 6個採卵、2つ成熟、1個胚盤胞で凍結
x+9月 今までで一番よいFSHなので採卵周期へ
 4つ空砲、残りの1つ異常受精(多核)
x+11月 採卵周期スタートー採卵できずに人工授精
43才
x月 採卵周期スタート 8cellG2凍結、もう一つは胚盤胞凍結出来ず
x+2月 HR周期にて2段階移植 判定日HCG38
妊娠
 5週 茶色いおりものがある
 15週 歯がうずく
 20週 足がむくむ
 21週 あいうべー体操をするようになって、口の渇きがなくなり口呼吸が治ってきた
 31週 同じお灸を使っているのに、火傷ができやすくなってしまった。
 34週 むくみがきつい(ここから同じ状態続く)
 無事に3500gオーバーの元気なベビちゃんを出産

あとがき

41才の時に、『不妊治療、結果が出ないこともあることはわかってます。でも、できる限りのことはしたいんです。』という真摯な訴えに心うたれました。

初診時点でも、かなりの困難が予想されましたが、その後も、平坦な道ではありませんでした。採卵してもよい凍結胚にならない、日程的に不都合が重なり採卵を逃してしまうなどいろいろなことがありましたが、42才4ヶ月の採卵、43才でのご出産予定です。

特にこの方の場合、採卵は数多くなさっていますが、移植できるような状態の卵が取れないと言うことが治療の困難さを深めていました。

『できる限りのことをしたいんです』というご本人の希望のもとに始まった高齢不妊治療! なんとか、無事に赤ちゃんを抱いての卒業となりました。

ご本人の努力、養生
不妊治療専門クリニックの力
東洋医学のサポート

ほんとうに、よかったなあと、ホッと胸をなで下ろしています。