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二人目も自然妊娠がしたい!海外からの質問:後半(36歳出産)

18週になりました。出生前診断はほぼ全員受けさせられます

Nさんからのメール

今は無事、18週になりました。第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。

さて、こちらの産婦人科事情は本当に日本と違ってびっくりです。

まず初診が9週ということ。それまでは予約を入れてくれません。その時も内診のエコーはなく、血液検査で妊娠判定します。

それからエコーは、14週、22週、30週前後にあるのみで、あとは心音を聞くだけ。

そして、出生前診断(胎児ドッグ?)はほぼ全員受けさせられます。11週に血液検査、14週にエコー、16週に血液検査で総合的に判断されます。まだ請求が来ていないので、いくらかわかりませんが…。

でも14週のエコーは179ドルだったので、2万円くらいですね(これは保険適応での金額です)。日本では保険がきかないと文句を言っていたのですが、日本の方がずっと安いですね。

そして、エコーも35歳以上ということで、高齢出産扱い。胎児診断センターというところまでわざわざ行かなくてはなりません。 

そもそも、ドクターの診察室にエコーはなく、エコー技師?のいる部屋に診察とは別枠で予約をとって行く必要があります。運よく同じ日に取れればいいのですけどね。

私の行っているのはこの辺りでは一番大きな総合病院ですが、医療機器は全く充実していません。お腹の上からのエコー機材はあるけれど、内診のエコー機材は持っていないと言っていました。

友達の行っていた個人の婦人科は、エコーの機材を持っていないため、エコー技師が月に一度出張してくるそうです。それに合わせてみなエコーの予約をとるのだとか。

日本の産婦人科は今はホテルのように施設が充実して、何台もエコー機材があり。それが当たり前だと思っていたら、びっくりでした。でも第二子なので、日本との違いを楽しむ余裕もあり、「へ~アメリカってこうなのね。」って思いながら過ごしています。

ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~! ここは日本より進んでいますね。もうすぐエコー診断があるので、どれくらい大きくなっているのか楽しみです。

胎児診断の日米違いに驚きます

ビッグママ治療室からの返信

非常に興味をもってメール読ませていただきました!! アメリカなのねえ~。

第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。

まあ、大丈夫、とは思いますが、少しお腹が硬くて感じにくいのかも知れません。それに確かNさんの子宮の位置って少し低めだったような気がします。それもあって、感じにくいのでは? しっかりと棒灸をいれて、血流をよくすると赤ちゃんがよく動くケースが多いですよ。ご参考まで。

ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~!

うふふ、それはよかったですねえ。

それにしても、さすがアメリカ。いまカナダ在住の方と情報交換していますが、カナダも同じみたいです。日本でやれば胎児ドックに6〜7万円、出生前診断の血液検査は20万円ぐらいでしょうかねえ。たーいへん。

うちの患者さんは40歳以上が半数で95%ぐらは35歳以上という現状ですが、胎児ドッグは30%ぐらい、出生前は3〜5パーセントぐらいという程度の受診率です。これが無料だったらほぼ全員受けるのかなあという感じですね。ただどう選択していくのかは、なかなか難しい問題ですけどねえ。