カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 不妊 不育

冷え性で痩せすぎ、不育症検査で12因子欠乏症が判明(38歳出産)

治療経過

x年初診
4ヶ月後
6ヶ月後 体調は安定してよい、体重が3キロ増えることができた。
8ヶ月後 採卵 空砲
9ヶ月後 採卵(5つ取れて4つ空砲)ー移植ー着床、化学流産
11ヶ月後 カウフマン、風疹の予防注射
1年後 疲れにくくなってきた
採卵、受精せず
1年1ヶ月後 採卵ー移植ー妊娠ーhcg20
1年3ヶ月後 12因子欠乏症が判明
1年4ヶ月後 採卵ー胚盤胞凍結 あまりスピードが速くない
1年5ヶ月後 採卵ードミノで移植 ー妊娠
妊娠20w 貧血が出てきて朝がくらくら、夕方は疲れる
母性連絡カードを提出し、少し遅い出勤にしてもらった
妊娠35w小柄なためか、お腹が大きく上腹部の腹満が大きいのでご自宅での安静を進める(お腹は柔らかく状態はよいと思われる)

39w 3500gオーバーのベビちゃん 安産にて無事に出産
胎盤が800gと大きかった。
7年も待ちわびた赤ちゃん、おめでとうございます!!

あとがき

不妊治療は、一般的な不妊治療があるのではなく、その方各々の道があると私は思っています。

身体の器が小さい(気虚)方は、まず全身の生命力をあげ、余力をつけることを一番の目標にします。そののち、女子胞力(=子宮の力)をあげる方向を目指します。

また、この方の場合、お身体を拝見していて、もしかして・・と思い、不育症の検査をお勧めしましたら、12因子欠乏症という結果がでました。不育症ドクターが『あなたに出るとは思わなかった』と仰ったというのが印象的でした。確かに見るからに血行が良さそうな雰囲気はありますね。ただ、東洋医学的にみると、器の小ささ(気虚)があり、ストレス要因が(肝鬱)が強かったので、もしかしたらあるのではないかということで私はお勧めしたのでした。東洋医学の見たては、身体の診立てに通じます。治療手段として、よい方法があれば、西洋医学だって取り入れるのは当たり前です。

妊娠という目標に、一番近い方法は何か? 一緒に考えていきたいと思っています。