カテゴリー : 不妊・婦人科の症例集 30代後半 40代 不妊

9回採卵するも移植チャンスは3回のみ(40歳出産)

治療経過

37歳 妊娠希望、ICSIを始める
 1回目 1つ成熟、1つ未熟、2つ空砲、移植、化学流産。このあと生理の量が減る
 2回目 2つとも空砲
 3回目 排卵済み
 4回目 3つとも空砲
38歳 ビッグママ治療室初診
2ヶ月後 5回目採卵ー1個採卵、凍結出来ず
3ヶ月後 6回目採卵ー1個採卵 凍結出来ず
7ヶ月後 7回目採卵ー2つ成熟卵、5つ空砲、1つ胚盤胞凍結
10ヶ月後 8回目採卵ー2つ成熟卵ー1つ胚盤胞凍結
1年後 9回目採卵ー3つ成熟卵ー桑実胚で停止
14ヶ月後 移植周期ーPが上がらず移植できず
15ヶ月後 移植周期ーPが上がらずホルモンを補充、でも納得できず移植見送り
16ヶ月後 移植周期ー移植ー妊娠 
妊娠5週 Pが下がり注射
妊娠6週 心拍確認 
妊娠20週 上腹部が非常に張る(子宮じゃなくてお腹が張っている。背中のお灸をしっかりするように指導ー解決)
妊娠30週 逆子ー34週なおる
妊娠37週 2800グラムぐらいはあると言われる
妊娠39週にて無事に安産。3400グラムオーバーの赤ちゃんを出産。おめでとうございます。

あとがき

37歳から妊娠希望にて高度生殖医療をはじめられ、4回の採卵周期があったものの空砲が多く1回の移植のみ。その移植は化学流産でした。体調が整う前の採卵では採卵はできるものの培養途中で停止が続き、じっくりと身体作りをしたのちの採卵で始めて胚盤胞の凍結ができました。結局9回の採卵周期で移植できる卵は3つしかできなかったわけです。

しかしながら、そのワンチャンスを活かし、しっかりと手入れし無事に3400グラムの大きな赤ちゃんを手に抱かれました。年齢が高めだとチャンスも減ります。でも、少ないチャンスをしっかり活かしていただき、無事の出産までたどり着くことができて本当によかったなあと思います。凍結胚があと1個ありますね。1年を目処に断乳し、再度移植に向けて身体作りをしてからお迎えをしてあげましょう。