ご夫婦の身体をこうのとりが自然とやってくるように整えていくことは、『赤ちゃんが欲しい』と思う方々にとってなにより必要なことです。
心身が健やかになり、トラブルが減ったなと思うころ、ふんわりと赤ちゃんがやってきてくれることもよくあります。時が満ちて、身体の準備ができて、赤ちゃんがやってくる。とても幸せなことですね。
それでも、妊娠は不思議です。
なにも問題がないと思われるのに、赤ちゃんがやってきてくれないことがあります。 また、時間が流れること自体も不妊の要素となってきます。 あせるなといわれるけれど、どんどん年をとってしまう毎日。 とくに女性側の年齢問題は、シビアな問題です。
こんなときに、どうすればいいのか? 現代を生きるわれわれには、いろいろな選択肢があります。
選択肢は多くあるのですが、きちんと作戦をたてないと、時間ばかりを 無駄にしたり、身体に大きな負担をかけてしまったりすることがあります。
皆さん、迷いに迷ってしまい決めかねる。 いったん決めても、本当にこの選択でいいのかと悩んでしまう。 頭の中であれこれ考え込み、そして疲れ果ててしまう。
迷いますね、赤ちゃんがやってきてくれないという事実の前に 皆さん迷走しています。
この選択で赤ちゃんができるの? ダメだったらどうしよう この治療は大丈夫なの?
こんなことの繰り返しをなさるかたがとても多いのです。
問題を整理して、ご夫婦での希望をよく話し合い、作戦を立てて見ましょう。
また、病院選びも大事です。 不妊は病気ではありません。
妊娠へとの選択方法はたくさんあります。どの方法も過去に妊娠した方がいらっしゃる方法です。でも、その方法で妊娠できなかった方もたくさんいらっしゃるのです。
選択が正かったかどうかは、妊娠できたことで証明されるだけです。 ほかの人にとって「正しい選択」だった方法が、あなたにとって「正しい方法」かどうかはわかりません。じっくり考えて選択したら試してみるしかないのです。
病院で不妊治療を専門になさるドクターでさえも立場や考え方で対処の方法が個々に違うのです。
患者さんご自身の生命力を大事に考え、あくまでも自然妊娠中心に考えるドクター、 原因を追究することよりも、とにかく体外受精などに挑戦して解決を図るほうがよいと考えるドクター、 男性側の要素を重要視するドクター、 女性側の要素を中心に考えるドクター、 ホルモン剤を多く投与し沢山の排卵を起こすことで妊娠を狙うドクター、薬の投与はなるべく抑えるドクター
不妊という状態の前に、ドクターによってもこれだけ考え方の違いがあります。
沢山の考え方のドクターがいらっしゃり、それぞれ結果をだしていらっしゃるのだなと、治療室で皆さんからの報告を伺っていると感じます。妊娠は病気ではない。そして正しい道が一つではない、だから色々な考え方からのアプローチが可能なんだなとも思わせてくれる現象です。これだけ沢山の選択肢があるということは、沢山の可能性があるということですし、逆に言えば決定的な方法はないということなんだなあと思います。
患者さんである皆さんがが迷うのももっともだなあと思います。 ご夫婦の考え方を整理して、ご自身が納得できる赤ちゃんと出会うための旅になるように願っています。