不妊・婦人科別館:

ママと赤ちゃんのタイムテーブル【妊娠中】

時期月数週数ママ赤ちゃん
初期第2月04-07
  • 子宮の大きさは鶏の卵よりやや大きい。

  • つわりが始まります。

  • 乳房が張り、乳頭が敏感になります。

  • 眠気が強いです。
  • 身長は約2-3cm 体重は約4g(7週ころ)

  • 心臓の拍動は6週ころから認め、7週には100%確認されます

  • 心臓、胃、腸などの内臓ができ始め、目や耳、口などが現れます。
第3月08-11
  • 子宮の大きさは握りこぶし大くらいになります。
  • つわりの症状は今がピークです。

  • 子宮が大きくなるときに子宮のじん帯が引っ張られるため、足のつけ根がチクチク痛むことがあります。

  • ホルモンの影響や子宮が腸を圧迫するため、便秘になることが多いです。
  • 身長は約8-9cm 体重は約30g(11週ころ)

  • 頭、胴、足が発達して3頭身になります。

  • 手足の指が分かれ爪が生え始めます。

  • 肝臓、胃、腎臓などが働きだし、赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄し始めます。

  • 8週目くらいにはもう皮膚感覚が生じています。「痛い」「くすぐったい」などの皮膚の刺激が脳をますます発達させていきます。

第4月12-15
  • 子宮は赤ちゃんの頭くらいの大きさになり、お腹のふくらみが外からも分かるようになります。

  • 胎盤が完成してくるので、流産の心配が減ります。

  • 14週ころから基礎体温が下がり、体のだるさが取れてきます。

  • ほとんどのママはつわりが治まってきます。
  • 身長は約16cm、体重は約100g(15週ころ)

  • 男女の区別ができてきます。

  • 内臓の形態はほとんど完成しましたが、機能はこれから始まります。

  • 皮膚は厚みを増して丈夫になってきます。

  • 目は閉じていますが、口は開けたり閉じたりしています。

  • 耳は4ヶ月ころから子宮の外の音をちゃんと聞き取っています。急に大きい音がするとピクンと反応します。
中期第5月16-19
  • 子宮の大きさは大人の頭くらいになり、おへその辺りまでになります。子宮底長は14-18cmです。

  • 乳腺が発達して妊娠前より乳房がひと回り大きくなります。黄色い乳汁が出ることもあります。

  • 初産婦さんでは20週ころ、経産婦さんでは18週ころから胎動を感じます。
  • 身長は約25cm、体重は約280g19週ころ)

  • 体の動きが活発になり、上体を後ろに反らす、足を前にグーンと伸ばす、首を左右に振る、手の指を握るなどの動きをするようになります。

  • 指しゃぶりを始めます。

  • 髪の毛が生えます。

  • 頻繁に耳にするママの声を覚え、その声を聞くたびに「知っている音だ」と安心します。
第6月20-23
  • 子宮は大人の頭よりもひと回り大きくなり、おへその辺りまで達します。子宮底長は18-20cmです。

  • お腹のふくらみが目立ってきます。

  • 脚の冷えで血流が悪くなることや、筋肉が疲労して、ふくらはぎがつりやすくなります。

  • 子宮が大きくなってくると下半身の静脈が圧迫され、痔や静脈瘤が出来やすくなります。

  • 体の重心のズレが起こり、腰痛や背中の痛みが出やすくなります。
  • 身長は約30cm、体重は約700g(23週ころ)

  • 男女の外性器がはっきりしてきます。

  • 嗅覚が完成し、羊水の中にいてもママの匂いを感じ始めています。

  • 腎機能が発達し、20週ころから羊水の中におしっこをします。赤ちゃんはその羊水を飲み込んで、小腸の中でちゃんとろ過しています。

  • ママが空腹だと赤ちゃんも空腹を感じます。母体から自然に栄養をもらえるので空腹はないと考えられがちですが、これは間違いで、逆にママが満腹だと赤ちゃんも満腹感を味わっています。
第7月24-27
  • 子宮はおへそより高くなり、突き出てきます。子宮底長は21-24cmです。

  • お腹の皮膚が引き伸ばされて、妊娠線が出来やすい時期です。

  • 仰向けに寝ると息苦しくなってきます(仰臥位性低血圧症候群)。

  • お腹の重みやホルモンの影響で骨盤の関節が緩み、腰痛が強くなることがあります。
  • 身長は約38cm、体重は約1200g(27週ころ)

  • 羊水の中で回転して自分で向きを変えられます。逆子になることも。

  • 味覚もずいぶん発達してきて甘みや苦みが分かるようになります。

  • 自分の指を探しては口に入れ、手をなめたりします。生まれたときに指に吸いダコが出来ている赤ちゃんもいます。

  • 外の音に対して好き嫌いを感じるようになります。嫌いな音がして不愉快になると指しゃぶりをする赤ちゃんもいます。

  • 7ヶ月ころには声を出す機能が出来上がりますが、赤ちゃんがお腹の中で声を出しているかどうかは、はっきり分かっていません。

  • 真っ暗な子宮の中で生活していても、赤ちゃんはお母さんの生活から昼と夜の区別や、明るい暗いの区別を脳で感じています。お母さんが妊娠中昼夜めちゃくちゃな生活をしていると、赤ちゃんの体内時計が狂い、生まれてから情緒不安定になることもあります。
後期第8月28-31
  • 子宮はおへそとみぞおちの間ぐらいまで高くなります。子宮底長は25-28cmです。

  • 胎動をますます強く感じます。

  • 時々、お腹が張るのが感じられます。

  • お乳が出始めることがあります。
  • 身長は約43cm、体重は約1800g(31週ころ)

  • 誕生に備えて肺呼吸の練習を始めます。

  • 体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に大きな頭やお尻を入れて縦の向きになります。

  • この頃になると、赤ちゃんは単に快・不快だけでなく、お母さんの喜びや感動、不安や悲しみをくみとって、それぞれ違った反応を示します。

  • 聴覚がほぼ完成し、音の調子や強さ、高低を聞き分けています。お母さんのヒステリックな声を聞くと赤ちゃんの血圧は激しく上下し、貧血になることもあります。赤ちゃんに心地よい音を聴かせるように心配りをしましょう。
第9月32-35
  • 子宮はみぞおちの辺りまで高くなります。子宮底長は28-30cmです。

  • 胃が押し上げられて、つわりのようなムカムカ感を感じたり、食べる量が減ったりします。

  • 大きくなった子宮に心臓や肺が圧迫されて、動悸や息切れがします。

  • 膀胱も圧迫するため、頻尿や尿もれも起こります。

  • 足のつけ根が痛んだり、足がつったりします。さらにむくみやすくなります。
  • 身長は約47cm、体重は約2500g(35週ころ)

  • 35週になると肺の機能は完成です。

  • 髪の毛が長くなり、爪は指の先端まで伸びてきます。

  • 32週ころから、起きている時と眠っている時の区別が出来てきます。だいたい20分サイクル。
第10月36-39
  • 子宮は少し下がってきて前下方に突き出した感じになります。そのため胃の圧迫がとれて、食欲が出てきます。子宮底長は31-33cmです。

  • 不規則なお腹の張りを感じます。

  • 破水、おしるし、前駆陣痛といったお産が近づいている兆候があります。
  • 身長は約50cm、体重は約3000g(39週ころ)

  • あごを胸につけ、ひざをお腹に引き寄せ、生まれるときを待っています。

  • 赤ちゃんは自分で出産の時期を決め、時期が近づくと子宮口をやわらかくするホルモンを出し、母親の脳に知らせます。