9 年齢要因から妊娠出来ません。Bさんの症例から
43歳からの体外受精胚移植挑戦、44歳妊娠、45歳で出産へ
不妊治療で、「年齢要因」の問題は、最大の壁だと思います。
確かに、だんだんと卵がとれなくなり、妊娠しにくくなっていくことは女性にとって当たり前のことではあります。それが残酷ではあるけれど、自然の流れの中にあることなのです。
Bさんは、43歳から体外受精胚移植に挑戦。何度か、採卵を重ねる物の、『よい卵』に巡り会えず、胚移植もなかなか出来ず、『戻せるような卵は採れない』という状況でした。
年齢的に、脾腎の土台の部分が少し痩せ、弱ってくるのは仕方がないところです。そして、脾腎の土台が弱ってしまっているので、日々の生活では、『しっかりしなきゃ!!』とばかり、がんばりモードに入り、天空の枝葉はぎゅーぎゅーと密集しストレス状態になってしまっています。
脾腎の土台を養うことと、ストレス状態を緩めてあげることを目標に鍼灸治療、自宅施灸をすすめていきました。
また、このときに、いままでの、『刺激の強い方法で体外受精を行うクリニック』から、山下湘南夢クリニックに転院し、『自然で、ご本人の卵巣、子宮の状況に無理のない治療』を受けられたこともとてもよかったと思います。転院後、2回目の挑戦で無事に妊娠。妊娠中も鍼灸治療を継続し、健やかな状態を保ち、ご出産なさいました。
赤ちゃんを連れてご夫婦でお顔をみせてくださり、私もとても嬉しかったです。
不妊治療で具合が悪くなってしまったというかたは多くいらっしゃいます。不妊治療で、卵巣刺激をしたり、いろいろなホルモン剤を沢山飲んでいくということは脾腎の土台にとても負担となります。少ない回数で成功できれば、そういった選択もアリとは思いますが、年齢の高めの方や、不妊治療が長引いている方にとっては、そういった『負担の大きな治療』そのものが、『不妊状態を作っている』と考えられるケースもよく拝見します。
ご自身の状況、何をするべきかということを、考えながら、西洋医学も東洋医学も選んでいただければと思います。