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知一庵さんの【写真館】より

健忘、怔忡、驚悸


精神の器が小さい人が、気を使いすぎ、恍惚として多くを忘れることを健忘といい ます。

怔忡は心の中がびくびくして、跳動します。

驚悸は、びくびくして安心することが出来ません、誰かに捕まりそうで、びくびく しているような感じです。

みな心脾の虚損です。あるいは痰が心竅に迷いこんで、物事を忘れる人もありま す。






灸、膈兪、肝兪、肺兪、脾兪、腎兪。

鍼、神門、大陵、巨闕、上脘、三里。






【訳者私見】

健忘や、心臓がびくびくしたり、不安感でびくびくすることに対して、心脾の虚と するということは、精神のより所が身体であるという考え方に基づいているような 感じがしますね。

膈兪、肝兪、脾兪は胃の六灸でもありますね。胃腸をしっかりさせることが中心 なのでしょう。それに肺兪、腎兪で天地の気を建てています。

鍼の、神門、大陵は各々、神門ー清心安神、心熱を瀉す、補心気。大陵ー清心寧 心、和胃寛胸とあります。精神を落ち着かせるのに使う経穴のようですね。正豊さ んが鍼でといっているときには、補法でというよりも、熱をもらしたり、その経絡 に気を導くという感じでつかっているのかななどと思います。ここもそんな感じで すね。三里も、灸にせずに鍼でおこなっているのは、通腑をも考えてのことでしょ うかねえ、痰の問題の処理が中心なのでしょうねえ。

また上腹部が、いつもの梁門、不容ではなく、上脘、巨闕です。巨闕は心の募 穴ということなのでしょうかねえ。またこのあたりを狙うというのは、痰迷心竅的 なものを開くといった意味合いが中心なのでしょうか。上腹部の気欝も、心脾の虚 が中心であると、少しいつもと違った感じになるのでしょうねえ。上腹部というよ りも、心下部と考えたほうが、イメージが湧きやすい感じがしますね。







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